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映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(『第二回日本ホラー映画大賞』受賞作品より)」感想

映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(『第二回日本ホラー映画大賞』受賞作品より)」感想

 前回は「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」以外の作品の感想を書いた。

 日本ホラー映画大賞っていうぐらいだから、結構レベルが高い作品が揃ってると思ってた訳だよね。つまり、プロ級というか、映画館で流れるレベルの作品が揃っているという先入観があった。だから、作品を見てみると、あれっ、これ学生映画祭か何かかな? みたいな感想を抱いてしまった。

 で、この大賞作品の「ミッシング・チャイルド・ビデ

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映画『「第2回日本ホラー映画大賞」受賞作』(ミッシング・チャイルド・ビデオテープ以外)感想

映画『「第2回日本ホラー映画大賞」受賞作』(ミッシング・チャイルド・ビデオテープ以外)感想

 Amazonのレンタル(500円)にあった。U-Nextにもあるらしい。第1回はボクも映画館で見た「みなに幸あれ」だったので、なかなかレベルの高い作品が揃っているんじゃないだろうかと思って見てみることにした。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0DJ2WW6FL/

 第2回の大賞、ミッシング・チャイルド・ビデオテープは近くの映画館では上映しな

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小説「【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう1巻」感想

小説「【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう1巻」感想

 kindleライブラリに埋もれた作品の棚卸し。第二回目。

あらすじ感想 わたくし、お嬢様を見習って丁寧な言葉遣いを心がけますわ。お紅茶ズズズですわ。さあ、がんばりますのよ!

 この作品は小説というフォーマットをとっているけれど、形としては小説という区分ではあるものの、小説と呼ぶには少しばかり違和感がありましたわ。例えるなら、インターネット上のまとめ記事を読んでいるような気分にさせられましたの

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小説「百年文通」感想

小説「百年文通」感想

 Kindleの積み本が多すぎるので崩すことにした。できるだけ短い方がいい。ということで選んだこの小説。

感想 この小説はコミック百合姫で21年1月号から12月号まで連載していたものをまとめたものらしい。だから、当然、百合小説になる。分量はそこまで多くない。長編と言うには短いし、短編と言うには長い。中編小説といったサイズ感だろうか。サクッと読める小説だね。

 あらすじにもある通り、現代の少女が

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2024年、映画館で見た映画の中で良かった作品5選

2024年、映画館で見た映画の中で良かった作品5選

 上映予定を見る限り、今年はもう映画を見に行くこともなさそうもないので、まとめておこうと思う。

今年見た映画 今年見た映画は1本以外、全部noteで感想を書いたのでわかりやすい。

2024/01/21 :みなに幸あれ
2024/02/09:梟-フクロウ-(字幕)
2024/02/16 :ボーはおそれている(字幕)
2024/02/24 :落下の解剖学(字幕)
2024/03/29:オッペンハイ

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映画「オクス駅お化け」感想

映画「オクス駅お化け」感想

 少し前から気になっていた映画だったんだけど、U-NEXTにしかなかったので、なかなか見ることができなかった。(本当は契約したい)だけど、なんかアマプラに唐突に来ていたので見ることにした。

あらすじ感想 なんかよくある感じのホラーだなあという、既視感をバリバリに感じながらみていた。事件がある意味で解決して話が終わったのか、と思ったら実は終わっていなくて、そこからスタッフロールまでの展開が、そう来

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小説「深淵のテレパス」感想

小説「深淵のテレパス」感想

 Twitter(Xとは呼ばない派)でオカルトエンタメ大学のアカウントがおすすめしてたんだよね。この小説。AmazonのKindleのトップページでもなんかこの小説をプッシュしてて、ちょっと興味を惹かれて読んでみようかとなった。

あらすじ 特設サイトまであるんだね。出版社もかなり推してる作品のようで。

感想 面白い作品だったと思う。ボクは小説を読むがすごい遅いので、そのうち存在を忘れたりして、

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マンガ「サユリ 完全版」を読んだので映画版と比較してみる

マンガ「サユリ 完全版」を読んだので映画版と比較してみる

 先週、映画の「サユリ」を見て非常に面白い作品だったので、原作を読みたくなった。そして読んだ。

 思ったより映画版と違った点が多くて面白かったし、興味深かったよね。今回はその辺の違いについてあれこれ考えながら書いていこうかなと思う。

マンガ版の幽霊=サユリの存在感のなさ 映画版ではサユリ(幽霊)の存在は最初から明示されている。サユリとその家族の描写が一番はじめのシーンに来ていて、この物語で彼ら

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映画でやるには無理がある | 映画「サクラメント 死の楽園」ミニ感想

映画でやるには無理がある | 映画「サクラメント 死の楽園」ミニ感想

 人民寺院の集団自殺をテーマにした作品で、前から見たかった映画だった。

 アマプラでもうすぐ公開が終了するって情報を見かけて、あわてて視聴したってわけだね。

 ボクは人民寺院の集団自殺事件は知ってたけど、名前ぐらいしか知らなかったので、ほぼノー知識で視聴。Wikipediaの該当項目すら分量多すぎて読んでないからね。やる気なさすぎだよね。

感想 うーん。事件に関しての知識が完全に入ってる人な

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橋要素のない呪われの橋 | 映画「呪われの橋2 怨霊館」感想

橋要素のない呪われの橋 | 映画「呪われの橋2 怨霊館」感想

 ⚠️ 注意 ネタバレしてます

 Netflixで視聴。前作の「呪われの橋」もNetflixにしかなくてそこで視聴。Netflix独占なのかなこれ。前作がホラーとは思えないような凝った仕掛けのある話で、中々面白かったんだよね。というわけで、新作として2が配信されてすぐ見てみた。

あらすじ 相変わらずNetflixのあらすじ薄い! もうちょい頑張れよ!

 多少補足しておくと、今回も舞台は大学。

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相変わらず嫌な話を作る作者 | 雨穴「変な家2 〜11の間取り図〜」感想

相変わらず嫌な話を作る作者 | 雨穴「変な家2 〜11の間取り図〜」感想

 ⚠️ 確信部分のネタバレは避けていますが、話の内容には触れています。

 変な家2。2だから前作がある。この作者の出版してる3作品全部読んでる。変な家、変な絵、変な家2の3作品。雨穴の作品結構好き。

あらすじとりあえず前作の話 前作、変な家はAmazon見てる時に偶然目に入って、あらすじを読んで気になったので買った。とはいっても、気になるだけの理由があった。

イケおじ次元を堪能 | Amazonプライムビデオ 映画「次元大介」感想

イケおじ次元を堪能 | Amazonプライムビデオ 映画「次元大介」感想

 ⚠️ ネタバレには配慮してません。

 アニメのルパンは人並みに見ているけど、原作は見たことがない程度のルパン好きでございます。今回のは実写なのであえて見なくてもいいんだけど、予告編を見て興味がわいたので見てみることにした。次元のキービジュアルカッコいい!

 次元大介というと、「帽子、ヒゲ、スーツ、カッコいい、渋い、凄腕のガンマン、タバコ」というイメージだろうか。次元が主人公っていうと「次元大

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真面目に作りすぎちゃった感じある | Netflix映画「赤ずきんは旅の途中で死体と出会う」感想

真面目に作りすぎちゃった感じある | Netflix映画「赤ずきんは旅の途中で死体と出会う」感想

 ⚠️ ネタバレはそんなにしてません

  Netflixの映画。ネットのどこかで誰かがそこそこ面白いと書いていたのを目撃し、Netflixのランキングにも上がっていたので、ホラーばっかり見るのもどうかと思うし、気分転換でコメディー映画でも見ようと思ったんだね。

 監督が銀魂の実写版を作った人らしくて、実写版の銀魂は見ていないけど、銀魂は面白い作品だし、これもたぶんゲラゲラ笑えるような映画に仕上

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怪異よりヤベーやつがいる| 戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】感想

怪異よりヤベーやつがいる| 戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】感想

 ⚠️ネタバレには配慮していません

 少し前に旧Twitter(X)で話題になっていたので、Amazon Prime Videoで鑑賞。ビデオシリーズで、のちに映画になってたりするらしい。10年以上前の作品だとは知らなかった。完全な先入観として、日本の低予算心霊映像でも見させられるのかなあと思っていた。だがしかし、安っぽいのは否定しないけど、コワすぎ!の場合はそこが味になっている。逆にそこがいい

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