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Photo by
futoo
湖面を歩く
どれだけの人と出会っただろう。
どれだけの時間を過ごしてきただろう。
地球の時間から見れば、ほんの些細な一生。
それでも、かけがえのない人生。
悲しい言葉、辛い言葉、
どれだけ言われただろう。どれだけ言ってしまっただろう。
心をつくる言葉たち。
投げかける言葉は、湖面に映るわたし。
陽のひかりに照らされ、キラキラと舞う雫たち。湖面に映る顔は、どんなかな?
荒れ狂う空のように、怒りに満ちた言葉は、わたしを歪んで映すのかな?
沈んでいく体は、後悔の重さ。
湖面を、ゆっくりと歩く姿を想い、水面にそっと手をかざす。
顔を上げると、どこまでも広がる空。
預かった優しさの羽衣を纏い、温かい風にふかれて、また歩き出す。
いつの日か……
わたしも、手を差し伸べられるようにと
今日も言葉の種を蒔く💕