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花を愛でる余裕があるということ

今日はいい天気だった。
いつもは車で行く場所に片道30分ほどかけてベビーカーで歩いて行ってみた。
わたしのダイエットのためでもある。

用を済ませ、帰ろうとしたところで、珈琲屋さんを見つけた。
また帰りも30分歩くのだ。買って帰ろう。

カフェラテを注文し待っていると、
「よかったらお花もらっていってください」と言われた。
見ると素敵な小さなブーケがたくさんあった。
お店のお客さんからいただいたのだという。
その可愛さにわくわくし、遠慮なくいただくことにした。

花といえば、娘が生まれてまもなくのころ、夫が結婚式に参加して、その式での花をお土産に持って帰ってきてくれた。
だがその頃はまだ夜間授乳もあり、自分と娘との生活が精一杯で、きちんとお世話ができず枯らしてしまったのだ。
そのとき、娘のお世話で精一杯なのに、花のお世話は今の私にはできない、と思った。

あれから月日は流れ、今日は自分から花を手に取ることができた。
気持ちが高まり、帰り道はとても楽しかった。
娘も何匹もの犬とすれ違い、「ワンワン」と楽しそうに指差をしていた。

花を愛でる心の余裕がうまれたんだなあ。
家に帰って花瓶に花をさした。
ああ、家の中に花があるっていい。
娘は不思議そうに眺めていた。

明日から娘と一緒に、お花のお世話しようと思いましたとさ。

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