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「モノ=幸せ」ではなくなった先に、どんな世界があるんだろう
「欲しい」をあおられ続ける世界から、下りると決める。
では、私たちの幸せって何だろう?
前回の記事でも紹介した本から、考えてみたいと思います
豪華なマンション、欲しいですか?
addressで、東京の郊外の街を訪れたときのことです。
娘が前の会社を辞めて時間があったので、
「ヒマなら泊まりにくれば?」と。
addressには同伴者制度というものがあります。
同室に、もしくは別に部屋を取り、誰かを泊めてもよいのです。
その街には、立派なマンションがたくさんありました。
「リゾートホテルみたいじゃない?」
私が言うと、娘が
「いくらするんだろう。」
スマホ画面をのぞきながら、
「6000万とかするんだね。」
「お金があったら、欲しい?」
娘は私に聞きました。
んー、、
「addressでいいや。」
物欲は代替物
昔は欲しいものがたくさんありました。
しかしいつからでしょう。
買うときの「ワクワク」がなくなりました。
なぜ、あれほどに欲しかったのでしょうね?
物欲というのは元々何かの代替物だったんじゃないですか?
俺は金持ちだと思いたいとか、俺は幸せだと思いたいとか。
では、なぜ変わってきたのでしょう?
浪費や消費への懐疑心
世界的な景気の低迷と先進国における中産階級の没落、そしてインターネットによる膨大な情報摂取とソーシャルメディアによる個々の人格の可視化によって、見栄を張ることや、浪費的な消費に対して、人々は懐疑心を持ち始めている。
今は過渡期
“(経済)成長”ないし“物理的な富の拡大”という目標がもはや目標として機能しなくなった今、それに代わる新たな目標や価値を日本社会がなお見出しえないでいる、というところに閉塞感の基本的な理由があるように思われる。
しかし、
経済至上主義への「違和感」という形で、
変化は少しずつ起こっています。
ミレニアル世代は、デジタルネイティブだったり、
ソーシャルマインドが高かったりする。
会社って何のためにあるの?
仕事にはどんな意味があるの?
こんな価値観が「マジョリティー」の時代になる。
答えられない会社からは、人は黙って去っていく。
シェアリングへの流れ
新たな動きについて書かれています。
ひとつの世帯の人数がさらに少なくなっている現在、少人数の世帯や個人で、大きな空間や高価なモノを私有することの負担は増える一方だ。
高額な大型商品を自分だけで消費・所有することが経済的合理性の観点からすればあまり賢明ではない。
今人々の関心は、高価なものをいかに得るかではなく、いかに分散して効率的に購入あるいは共有するか、ということにある。
その動きを促進しているのがウェブの存在だ。
「シェアリングから生まれるもの」について書かれています。
シェアリングは、必然的に他者とのコミュニケーションを生み出す。
近代以降はコミュニティの存在感が薄まり、先進国では個人化ないし孤立化が大きく進んでいる。しかしこれからは、再びコミュニティを形成していく社会に戻っていくように感じる。
「どう生きる?」が問題に
余暇が十分にある豊かな時代が来ると考えたとき、恐怖心を抱かない国や人はいないだろう。
なぜなら人々はみな長年にわたって、懸命に努力するようにしつけられてきたのであり、楽しむようには育てられていないからだ。
とくに才能があるわけでもない平凡な人間にとって、ひまな時間をどう使うかは恐ろしい問題になる。
低成長下、シェアやレンタルが当たり前の「物欲なき世界」に突入し、買い物リストを埋めることに積極的な意味を持たなくなると、幸福のあり方が変わらざるを得ない。
経済が人類最大の問題であることが終わるのは、新たな問題を生むことになる。それは「いかに生きるか」という問題だ。
(ケインズは)天地創造以来初めて、人類はまともな問題、永遠の問題に直面することになるという。
転換期に出会えた
本は、このように結ばれています。
経済的な必要から自由になったとき、豊かさを楽しむことができるのは、生活を楽しむ術を維持し洗練させて完璧に近づけていく人、そして生活の手段に過ぎないものに自分を売り渡さない人だろう。
他者とも価値観を共有できる「いい物語をもった人生」が最大の幸福になるだろう。
人類史的な転換期に立ち会えていることを私は喜びたい。
さらに、世界各地の次なる生き方を真剣に模索している人々と出会えたことを幸せに思う。
世界にはたくさんの希望がある。
そして人間はまだまだ賢い。
人生の楽しみ方を探す旅
私がaddressで出会った人たち
日本中を旅している
地域創生に取り組んでいる
ダンス公演の出演に来ている
キッチンカーを計画している
お金でもモノでもない
家や家族や子供でもない
「楽しみ方」は人それぞれ。
でも、共通しているのは人と繋がっていること。
私は今、人生の楽しみ方の勉強をさせてもらっています。
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「50代からの未来をつくる」サービスを展開中
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