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読書まとめ『「数字で考える」が簡単にできるようになる本』→PPDAC の各ステップを実践的に解説

『「数字で考える」が簡単にできるようになる本』柏原 崇宏


一言で言うと

PPDAC の各ステップを実践的に解説



概要

出社・通勤時間の積読解消キャンペーンの 1冊

長いこと積読になっていて、
いつどこで入手したか、記憶がありません…


「数字で考える」とは、
データ分析で学んだ PPDAC
に他ならないと感じました。

https://www.stat.go.jp/dstart/point/seminar1/01.html

本書で紹介されている
「数字で考える」5つのステップは、
PPDAC に置き換えることができそうです。

  • 問題を設定する →Problem

  • 答えを想定する →Plan

  • 数字を集める →Data

  • 数字を比較する →Analysis

  • 比較した結果をわかりやすく見せる →Conclusion


本書から学んだ、PPDAC の各ステップで
意識したいこと
を 3つ紹介します。



① Plan:調べる前に、推計してみる

調べればすぐにわかる数字でも、
調べる前に推計
してみましょう。

フェルミ推定の練習になり、
自分の推計の精度もわかるので、
数字に対する感覚が研ぎ澄まされていきます。

得られたデータと推計が大きくズレていた場合、
そもそもデータの前提が想定と違っていた、
などのイレギュラーにも気づきやすくなります。


世の中の数字をざっくりとでも把握しておくと、
仮説を立てやすくなる
効果もあります。

仕事の場はもちろん、事前勉強なしで
共通テストを受験するときとかに役立ちそう。


② Analysis:数字の比べ方は 5種類

数字を比べる手法はたくさんありますが、
以下の 5つが使いこなせれば十分です。

  • 項目間 (棒グラフ)

  • 時系列 (折れ線グラフ・面グラフ)

  • 比率 (棒グラフ)

  • 相関 (散布図・バブルチャート)

  • バラつき (棒グラフ・ヒストグラム)


数字の比べ方によって、使うグラフも決まってきます

資料を作る段階(Conclusion) になって
「どのグラフを使おうかな」と悩んでいるなら、
Plan や Analysis の段階での検討が不十分だと言えます。


③ Conclusion:資料でポジションを取れ

資料の文章では、
あいまいな表現ではなく意見を言い切って
自分のポジションを明確にする
ことが重要。

数字は、考える・伝えるための道具でしかありません。

資料を作って相手にアクションを促すためには、
自分の意見をはっきりと示す必要があります。


いくらデータを集めて分析しても、
100% の確信が得られることはありません

だからといって、予防線や言い訳を書き連ねると、
肝心の意見がぼやけてしまいます。

PPDAC は一方向への直線ではなくサイクルなので、
意見が間違っているかもしれない前提で、
再度 Problem からやり直すことも
辞さない姿勢でいたいですね。



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あんぱんだ | 視える化推進エンジニア
いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。

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