読書まとめ『大事なことを一瞬で説明できる本』→相手が動いてくれるかは、発信者責任
『大事なことを一瞬で説明できる本』木暮 太一
一言で言うと
相手が動いてくれるかは、発信者責任
概要
出社・通勤時間の積読解消キャンペーンの 1冊。
職場の「ご自由に」コーナーから頂戴していた本です。
だいぶ昔に同著者の
『カイジ「命より重い! 」お金の話』
を読んだことがあります。
その本が読みやすかった記憶があったので、
本書も読んでみました。
本書から得た説明に関する学びを 3つ紹介します。
① 結論は「いくつ」あるか考える
説明する内容を考えるにあたって、
結論は「なにか」よりも「いくつ」あるか、
を考えることがオススメされていました。
結論から話すことは説明のテッパンですが、
最初からひとつの結論にまとめきるのは難しいもの。
まずは自分が言いたいことが「いくつ」あるかを
数えてみると、思考が整理されます。
言いたいことを数えるのは、
ロジックツリーを描くことに通じると感じました。
言いたいことを数えようとすると、
それらが原因・結果の関係なのか、
あるいは並列の関係なのかを考えることになります。
バラバラと散らばっている思考のカケラを
階層構造で整えるようなイメージですかね。
図を描ける環境がないときには、
言いたいことを数えることから始めてみるのは
使えそうなテクニックだと思いました。
②「動きと数」を視える化する
行動できる動詞、
数値化された形容詞・副詞を使うことで、
相手に伝わりやすい説明になります。
例えば、「迅速に対応してください」よりも、
「明日の15時までに届けてください」の方が
いつまでに何をすればいいのかが伝わるでしょう。
説明とは、自分が望むアクションを伝えて、
相手に行ってもらうためにするものです。
説明が具体的になっていないと、
相手がアクションしてくれなかったり、
自分の望みと違うアクションを
してしまうことになります。
動きや数があいまいな言葉を使わないように、
動詞・形容詞・副詞に注目しようと感じました。
『世界一流エンジニアの思考法』での、
期限を明示しない「なるはや」の依頼をする人は
マネジメント能力が足りない、
という指摘にも通じますね。
③ メリットを明示して「自分ゴト」に
相手に説明する段階では、
話の「つかみ」で相手にとっての
メリットを明示するのが有効。
相手に自分ゴトだと感じてもらって、
話を聞く姿勢に誘導していきます。
自分にとってのメリットが感じられない話は、
中身やトークスキル以前に、
聞く姿勢になってもらえません。
ご依頼いただいていた◯◯の件を
解決する方法を説明します、
という風な「つかみ」が紹介されていました。
話の目的=相手が抱えている問題を解決すること
を明確に伝えることで、
相手に興味を持って聞いてもらう効果が望めます。
Amazon.co.jpアソシエイトに参加しています。
#推薦図書 #読書 #書評 #最近の学び #説明 #コミュニケーション #会話 #仕事 #仕事術 #説明術 #発信者責任