【学研まんが】雷のひみつ オススメ度:★★★★★(1〜5)
テーマ
特化してます。雷の仕組みと、雷から被害を受けないための対処法を説明しています。
実用性
実用的。雷からの被害を受けない方法として、SPD(サージ防護機器)や避雷針の解説にとどまらず、高い木から離れるとかの知識も紹介されています。
ストーリー
落雷によりパソコンを壊された女の子主人公が、雷について学びます。男の子主人公(電器屋の息子)の叔父さんのところに、SPDや避雷針の工場見学にも行きます。
各所で雷による災害が描かれ、ディザスタームービーな側面も。市役所で防災無線を借りて、雷への警戒を呼びかけるなど、主人公たちが活躍します。
ファンタジー
雷の妖精・ライが登場。人間に嫌われたくない、という理由で主人公のもとへ降臨し、雷の説明や対策を解説してくれます。雷のバーチャル体験をさせるほか、感情が高ぶると雷を発する体質です。自分だけでなく、手をつないだ人間の大きさをも変えることもできます。
世界各地で雷は神の怒りと見なされているとおり、人間にとって、雷は自然界でも屈指の脅威です。人間が電気を利用するようになって、雷の影響を受ける機会も増えました。電気のひみつのエピローグにて、雷の電気を使えたら、という発言が出てきますが、雷の電力が強すぎて現在の技術力では受けきれないそうです。
このように、雷は人間の手に余る強すぎる力であり、人間と雷の妖精は相容れない存在である、という関係性が劇中でも明言されています。学研まんが界の妖精は、人間の役に立つテーマについて嬉々として語るものがほとんどですが、人間にとっては脅威となる雷の妖精は新鮮でした。人間と自然の共存を考えさせられます。
一行知識
避雷針の効果が認められた18世紀ヨーロッパでは、避雷針つきの傘や帽子が流行した(避雷効果はないらしい)。
#推薦図書 #読書 #書評 #最近の学び #学研 #学研まんが #マンガ #雷 #落雷 #電気 #避雷針 #SPD #サージ防護機器 #サンコーシヤ
いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。