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病は気から?②

 こんばんは。我が家では、ほんの少しの暖をとるため蝋燭を灯し始めました。
 炎のゆらめきは、見ているだけで暖かな気持ちにさせてくれます。
 そして、うっとりと時間の流れを感じながらも周りの空気がじわじわと暖まっていくのを感じました。



 さて、前回の続きです。
 数年前、多忙により心身に不調を来たし、精神科に通い始め、処方されたお薬を飲む生活を始めました。

 初めの頃は、ぼーっとしてふわふわとした感覚を覚えました。仕事中には、こくっと首が落ちるほどの眠気、喉の渇きを感じました。

 2週間飲み続けた頃、お薬が切れる感覚がよく分かるようになり、切れてしまうとどうしようもない不安に駆られました。

 そのうえ、初めの頃と比較すると、明らかにお薬が効いている時間が短くなったのです。

 当時は今の主人とはまだ結婚しておらず同棲をしておりましたが、主人がお薬への危機感を持っていたため、薬漬けを恐れお薬を断つよう言われました。

 医師からは独断でやめてはいけないとの注意を受けていましたが、思い切って飲むのをやめたのです。(自己責任です。)
 これは反動がとてつもなく大きく、会社にも行けない日が増えました。幸い在宅勤務が可能な仕事でしたので、事情を話し出社日を減らして貰いました。

 それから、不安発作が出る回数も徐々に減っていき、体からお薬が抜けたと感じるまでには1週間ほどだったと記憶しております。とても長く感じました。

 もちろん、通院もそこでやめました。判断が早かったのが幸いしました。

 それから、不安要因があると必ず起きていた発作も、自然とコントロールできるようになり、1週間にニ度、一度、10日に一度という具合に頻度が減少していきました。

 その後3ヶ月程、出社日は主人に会社まで送ってもらうという生活をしましたが、心機一転をしようとの協議を重ねた末、引っ越しをすることになりました。

 辛い日々を過ごした家や土地から離れ、新しい土地に生活拠点を置くことで、精神的に解放されるとの直感が働いた故の決心です。

 結果、引っ越したことでかなり精神は安定しました。酷くなる季節もありましたが、騙し騙し何とかコントロールし、主人と猫に支えられて快方に向かっていったのです。

 何故、騙し騙しここまで来られたかと言いますと、自分自信を「病気」から解放したからなのです。

 近頃は、ちょっとしたことで鬱だ、適応障害だ、不安障害だ、と簡単に診断され、メンタルヘルスクリニックに通うことへのハードルがぐんと下げられているように感じます。

 一度、あなたは病気だ、障害者だ、と言われると、それは呪縛となりずっとついて回ります。

 睡眠不足や疲労で身体が怠くて動けない、ただそれだけのことを、「鬱だから」と自分自身を縛りつけてしまうのです。

 病院へ行くから、鬱病になるのです。行かなければ、「ストレスや過労による倦怠感、憂鬱感、不眠」です。


 今、心身の不調で悩んでいる方がいらしたら、精神科へ足を運ぶ前に一度、一週間でも一ヶ月でも、休職するなりして休息をとってみてください。
 完全に治ったとまでは行かなくとも、必ず、少しは良くなります。悪くなることは無いと思います。

 お薬には依存性があり、切れた時の反動がとても辛いものに感じてしまいます。それが、あたかも自分の病気のせいだと思ってしまうところが怖いのです。

 お薬は肝臓に大きな負担がかかります。脳神経を麻痺させるのですから、脳にも悪く、認知症になる可能性がぐんと上がるという研究結果も出ているそうです。(全てのお薬に言えることです。)

 近頃若年性認知症が多いのも、お薬を気軽に飲んでしまう習慣が関係していると思うのです。

 「これは病気だ。気の持ちようではない」という方もいらっしゃると思います。
 精神病について調べてみても、「気の持ちようではありません。病気です。」と書いている記事がほとんどです。

 しかし、少しの疑いの目を持つだけで、見えてくることもあるのです。

 気の持ちよう、で済まされてしまうと、病院は必要なくなります。

 患者が来なくなると病院が潰れます。するとお薬の会社は儲かりません。

 自分の身体は自分のものです。疑いすぎも疲れのもとになるかもしれませんが、しっかり思考し、大切な身体を守ることも生きる術ですよね。



 不安や恐怖を抱えることは、人間ですから当然のことです。
 自分ではどうしようもない不安や恐怖があるのなら、家族や恋人、友人に寄り掛かってみることを恐れないでください。
 そんな自分を卑下するのではなく、認めてあげてください。肯定してください。

 病気なのではなく、気持ちのもちようだと思えたら、こんなに楽なことはないですよね。

 たしかに、病名があれば会社も休みやすいかも知れません。周囲から助けを得られるのかも知れません。
 しかし、それにより得られることは、本当にそれだけです。

 身体から発せられる大切な危険信号を、怠けだ、だらしない、と一蹴する人は無視してください。

 また、性格に原因があって何かの症状に苦しんでいるとしたら、もしかすると取り越し苦労な可能性もあります。
 病名にこだわらず、まず自分自身を認めることが、初めの大きな一歩になると思うのです。


 毎週病院に行き、毎日お薬を飲み、どんどん増やしていく…お金もかかる…。何年も何年も治らない…。
 そうなる前に、自分で調べたり、何が出来るか、何が正しいのかを考える時間をとっても遅くはありません。

 与えられる情報だけでは、傷つくこともあります。どうか、辛い日々を送る方の考えるきっかけになれば嬉しいです。

 では、本日はここまでとします。さようなら。

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