新しい一週間が始まるぞう。Vol.11

画像1 私の通っていた高校は、私立の男子校でした。私以外、ほとんどの友達の家庭がいわゆるお金持ちでした。初めての三者面談の時、駐車場には見た事もないような高級車がずらりと並んでいました。私の母は中古の軽自動車でやって来て、停める場所が分からず警備員さんに誘導してもらい、やっと車から降りて来ました。二時間で着く予定だったのですが、初めての市内の運転で道に迷ったようです。
画像2 「お母さん、すごい車ばっかりやね。」と辺りを見渡しながら言うと、「なん、車の品評会に来たんじゃないとだけん、そんなんどうでもよかよ。あんたの話を聞きに来たんでしょ?自分の頭と中身で勝負しなさい。あんたがしっかりしてるんなら、勝ちばい!車なんて免許さえあれば誰でも乗れるんやから!」そう言って正門をくぐって行きました。私の長い人生は、ここから始まったのかも知れません。全ての人にとって、いつか幸福の便りが必ず届きますように。

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ぞうさん。
私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。