新しい一週間が始まるぞう。Vol.11 77 ぞうさん。 2024年7月15日 07:30 私の通っていた高校は、私立の男子校でした。私以外、ほとんどの友達の家庭がいわゆるお金持ちでした。初めての三者面談の時、駐車場には見た事もないような高級車がずらりと並んでいました。私の母は中古の軽自動車でやって来て、停める場所が分からず警備員さんに誘導してもらい、やっと車から降りて来ました。二時間で着く予定だったのですが、初めての市内の運転で道に迷ったようです。 「お母さん、すごい車ばっかりやね。」と辺りを見渡しながら言うと、「なん、車の品評会に来たんじゃないとだけん、そんなんどうでもよかよ。あんたの話を聞きに来たんでしょ?自分の頭と中身で勝負しなさい。あんたがしっかりしてるんなら、勝ちばい!車なんて免許さえあれば誰でも乗れるんやから!」そう言って正門をくぐって行きました。私の長い人生は、ここから始まったのかも知れません。全ての人にとって、いつか幸福の便りが必ず届きますように。 いいなと思ったら応援しよう! 私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。 チップで応援する この記事が参加している募集 #習慣にしていること 136,312件 #朝のルーティーン 22,062件 #言葉 #教育 #習慣にしていること #母親 #高校 #朝のルーティーン #両親 #想い出 #励まし #出発 #良薬口に苦し 77