2020年9月の記事一覧
おもてとうらの落とし穴
仰向けのだんごむし
硬い背中は
丸まれるからだは
身を守るのに最適なのに
仰向けになった途端
もがいてももがいても
自分じゃ戻れない
僕もまた
心を硬めて 丸まって
何からも自分を
守っていたのに仰向け
誰の指が
気づいてくれるところに
居るのだろうか
『シーソーの真ん中』
主観と客観
どっちから眺めても同じにみえるのは
手をかざして微笑む神さまくらいで、
僕は孤独を覚悟しながら、愛されたい
とも祈っている。こころの豊かさを謳
いながら、ささやかな暮らしを憂いで
もいる。人はそれぞれのバランスで自
分と向かい合ったシーソーに座って上
がったり下がったりして喜んだり泣い
たりして、それは自分でもよくわから
ないまま。人が見た人の値打ちなんて
見る人次第で変わってしまうよ