愛着障害、パーソナリティ障害、複雑性PTSDなどについての覚え書き
前提:
幼少期に願望が満たされない経験があった。
その願望の種類や対処法等により多少の差はあるものの、基本的には以下のような構造で問題が起きていると推察できる。
自分の中の子どもの部分を無視し、大人の部分を「より良い大人にしよう」と磨き続けてきた結果、「物分りの良い子ども(言いなり)」と、「物分りの悪い親(わがまま)」のような関係になってしまい、そのギャップに自らが苦しむ羽目になっている。
自分の中のこどもは理解してもらう事を諦めるが(服従)、自分の中の親は周りにも理解を強要するようになり(傲慢)、結果として他人を信じず、自分の価値感を押し付ける矛盾した人間になってしまう。
これがいわゆるアダルトチルドレン(AC)と呼ばれる状態と思われる。
〉補足あり ページ下部を参照
〇どう向き合うべきか
精神治療としてのカウンセリング手法などについては専門家などのサポートを受けるべきであるが、自己理解のための大まかなマインドセットをここに示す。
※一人もんもんと考えてしまうと、更なる思い込みの強化につながる危険性があるため、出来るかぎり理解者を用意してから行う事を推奨する。
まずこども(インナーチャイルド)については自分の中の未熟な部分として捉えるのではなく、「これから育てられる(愛されるべき)子ども」として接する。
これはプライド(物分りの悪い親)に邪魔されることを防ぐ為である。
これによって新たな視点を獲得する。
(スキーマ療法においてはヘルシーアダルトモードと呼ばれている)
新たな視点では教師や上司、監督などの理想的な指導者として自分の中を観察する。(客観視)
こどもに対しては慰め、諌め、激励して、より良い振る舞いを提案(指導)する。
大人に対しては現実との乖離を認識させ、思い込みを修正するような(否定ではない)、新たな考え方、やり方(スキーマ)を提案する。
※ここで壁になるのがスキーマの修正には「成功体験」がほぼ必須になるということである。新たな挑戦が失敗すると元の不適応なスキーマが強化されてしまう為、安全な状況においての実践が必要であるが、その環境の構築には他者の介入が必須となり、実現が難しい。各個人により事情が異なる為、ここでは触れられない。
最終的には複数のスキーマについてこれらの見直しを行い、より適応的なスキーマセットを手に入れ、それらを場面に応じて使い分けることで生きづらさを解消、あるいは軽減することを目指す。
※ユングにより策定された18の早期不適応スキーマという分類があるが、これにこだわる必要はない。自分なりに整理がつく言葉や理解で自分が「納得」する事が重要である。
〉補足:結果的には不適応となっているのだが、未熟ゆえに大人になれなかったというよりは、むしろ過適応により心が置いてけぼりになった、と考えるのが妥当だろう。少なくとも生育過程においてはその適応は正しかったのであり、必ずしもそれが悪では無いことを知る必要がある。こどもは愛されるべきだったのだ。
現実としてはそのこどもは愛される事がなく、成人を迎えるなど更なる適応を求められて強く抑圧される結果となり、(情緒的剥奪スキーマと呼ばれる)心が乖離し症状が進んでゆく中で挫折などをきっかけに、よりスキーマ(思い込み)が強化されるという悪循環が起こる。
※情緒的剥奪とは
①理解されたい
②面倒をみられたい(愛されたい)
③守られたい
という気持ちを剥奪(抑圧)された状態。
その他補足
危機に陥ると人は攻撃、逃走、麻痺の中から対処法を選ぶ。(コーピングスタイルと呼ぶ)
)コーピングスタイルの例
見捨てられスキーマの場合。
①スキーマに対して服従(麻痺)する→依存的に尽くす
②スキーマの過剰補障(攻撃)→自分から見捨てる
③スキーマの回避→そもそも付き合わないなど。
この様に極端な手段を取ってしまい、これが生きづらさを感じる原因となる。また、これらの相関をまとめた、より包括的なスキーマモードという概念がある。
こちらについては以下のホームページに詳しい↓
実際に自己認識からこれらのクセを修正する過程については以下のようなワークブックを用いてセルフメンテナンスする選択肢もある。
📚潜在意識のちびちゃんワーク https://amzn.asia/d/bpB1Mvp
でも、わたしが最終的に辿り着いた答えはこれだったよ!
シンプルな発想でないと、混乱して実行するが難しかったのでこんな簡単な文章になっちゃいました。身も蓋もないね!ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ガハハ!!
あなたのこころがすこしでも楽になればうれしいです。まいにちおつかれさま。またね。
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