よく寝る動物ベスト5【動物いろいろランキングpart5】
睡眠。
それは動物にとって1番大切なこと。
人間は、人生の3分の1を睡眠に費やします。
睡眠不足は、お酒に酔うのと同じぐらい認知能力や判断力を低下させます。
髪の毛1本で1ヶ月生き延びるあのゴキブリでさえ、刺激を与え続け、寝られないと死んでしまいます。
そんな大切な睡眠。
それに費やす時間は、動物によってさまざまです。
人間は、年齢や遺伝子によって変わりますが7.8時間が平均的、理想的と言われています。
他の動物たちは、どれくらい寝ているのでしょうか。
また、なぜ寝るのでしょうか。
■5位
オポッサム
18時間/1日
よく寝る理由=
燃費が悪いから、良いものが食べられるから
5位は死んだフリで有名なオポッサム。
オポッサムは、アメリカに生息する大きめのネズミのような動物です。
フクロネズミとも呼ばれ、カンガルーやコアラなどと同じく、子どもを育てる袋のある有袋類です。
【オポッサムがよく寝る理由】
①燃費が悪いから
燃費が悪いというのは、体や歩幅が小さく、いっぱい歩かないといけないということ。
同じ10mでも、象なら2.3歩済みますが、小さな動物はそうもいきません。
そのため、同じ距離を進もうと思ったら、大きな動物に比べて多くのエネルギーを消費します。
そのため、多くの食べものを求めて動き回るより、あまり動き回らず少量の食べ物で済むようによく寝るようになったと言われています。
リッター8kmの車であまり遠出はしたくないですもんね。
②良いものが食べられるから
よく寝る2つ目の理由は、良いものが食べられるから。
動物にとっての良い食べものは、少量でたくさんのエネルギーになってくれる肉や果物。
オポッサムは、小型動物や野菜、果物、鳥などを食べる雑食です。
あまり動き回らず、良いものが食べれば、後は無駄にエネルギーを使わずに寝ていれば生きていけます。
■4位
アルマジロ
18時間6分/1日
よく寝る理由=外敵が少ないから
4位は、アルマジロ。
アルマジロは、甲羅が特徴的なアメリカに生息するアリクイと近縁の動物です。
その甲羅で銃弾を跳ね返したこともあるとか。
【アルマジロがよく寝る理由】
よく寝る理由は、外敵がほぼいないから。
銃弾をも跳ね返す甲羅。
そして穴を掘って巣をつくり、そこで生活するため、外敵がほぼいません。
そのため、悠々とごはんを食べて帰宅して、ぐっすり寝ることができます。
■3位
コウモリ
19時間55分/1日
よく寝る理由=
燃費が悪いから、外敵が少ないから
3位は、田んぼなどでよく飛んでいるコウモリ。
コウモリは、空を飛ぶ唯一の哺乳類です。
モモンガやムササビなど、「滑空」ができる哺乳類はいますが、空中で飛び続けることはできません。
そんな空飛ぶ哺乳類がよく寝る理由はなんなのでしょうか。
【コウモリがよく寝る理由】
コウモリがよく寝る理由は、小型動物に共通する燃費の悪さと、外敵の少なさです。
体も小さく、空中を飛び回るコウモリは、たくさんのエネルギーを使います。
そのエネルギーの節約と蓄積した疲労の回復のため多くの時間を睡眠に費やします。
猛禽類やヘビなどに狙われることもありますが、狭い洞窟で暮らし、ぶら下がって寝られ寝込みを襲われることは、ほぼありません。
また、タカやヘビたちもコウモリを狙うより、他の動物を狙う方が、楽なので、そんなに狙われることはありません。
苦労した割に、食べるところも少なそうだし…
■2位
ナマケモノ
20時間/1日
よく寝る理由=
食べるより寝るを選択できたから
2位は、ペットとしても飼えるナマケモノ。
ナマケモノは、アメリカに生息している一生をほぼ木の上で生活する動物です。
木から降りるのは、週に一回うんちをするときだけ。それ以外はずっと木の上です。
そんなナマケモノがよく寝る理由はなんなのでしょうか。
【ナマケモノがよく寝る理由】
ナマケモノがよく寝る理由は、食べるより寝るを選択できたから。
どういうことかと言うと、
ナマケモノは、動き回らずとも食べ物を独占することができ、寝ていても生活が保証されているということ。
◇草食動物は寝るより食べる
ふつう陸上の草食動物は、牛やキリン、象、鹿など多くの動物で食料を分け合っています。
自然界では、多くの食料に囲まれて安心して眠りについたとしても、起きるとゾウの群れに食べ散らかされていたり、ライオンに寝込みを襲われたりすることがあります。
また栄養の少ない草で、敵から逃げる分の栄養を摂ろうとすると、寝ているヒマもありません。
◇一方ナマケモノは
草食動物は、寝る間を惜しんで栄養を蓄え、敵の目を気にしながら生きています。
しかし、ナマケモノは食料を独占でき、ゆったりと生きています。
ナマケモノが主食とするセクロピアは、木の上に葉を生やすこと、毒素を含むこともあり、食べる動物がとても少ないです。
このセクロピアを独占できたナマケモノは、寝ても覚めてもそこにセクロピアがあるので、食料節約のために、寝ることを選択できました。
■1位
コアラ
22時間/1日
よく寝る理由=ナマケモノと同じ
動物界でいちばんのロングスリーパーは、
コアラ。
コアラといえば、ナマケモノと同じくずっと木にしがみついてるイメージとからだにチョコが詰められているイメージがあります。
オーストラリア生まれの人気者は、なぜこんなにも寝るのでしょうか。
【コアラがよく寝る理由】
コアラがよく寝る理由は、ナマケモノと同じで、食べるより寝ることを選べたから。
コアラの主食であるユーカリは、毒素が含まれ、食べる動物がほとんどいません。
冷蔵庫にプリンを入れていれば、家族に食べられることがありますが、ダンボールを置いていても食べられることはありません。
そのように、コアラは、誰も食べないものを食べるように進化して、ユーカリを独り占めすることに成功しました。
生を受けた瞬間から食いっぱぐれることがないコアラは、長時間寝ていられるわけです。
■5位以下
よく寝る動物の5位以下は、
6位 ニシキヘビ 18時間
7位 ヨザル 17時間
8位 人間(乳児) 16時間
9位 キツネザル 16時間
10位 トラ 15.8時間
10時間以上の睡眠をとる動物は、この他にもリスやハムスターなどの小型動物、ライオンやチーターなどの肉食動物がいました。
■まとめ
今回は、動物の睡眠時間を比べてみました。
睡眠時間が長くなる理由としては、大きく2つ。
寝ないといけない理由とゆっくり寝ていられる理由がありました。
寝ないといけない理由では、エネルギーの節約、疲労の回復があります。小型動物は、移動距離に対しての運動量の大きさからエネルギーの節約、疲労の回復を目的に睡眠時間が長くなります。
ゆっくり寝ていられる理由は、外敵の少なさ、食料危機がないこと、栄養価の高い食物を摂取できることなどがあります。
どうして人間の睡眠は長くならないのでしょうか。疑問です。
最後までご覧いただきありがとうございます。