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2023年9月の記事一覧

「たま」と床稽古の話。それと所作は自己他者の次元調整という話。

「たま」と床稽古の話。それと所作は自己他者の次元調整という話。

昨日の原初舞踏の稽古でやった、「たま」を作ってから、床稽古に入っていった時に起こったことは、なかなかすごかったので、そのことを書いてみよう思います。

手で気を集めて「たま」を作るというのは、かなり昔からやっていて、今でも思い出したかのように、しょっちゅうやるんだけど、その「たま」を稽古の中に取り入れると、驚くような何かが起こったという感じでした。

「たま」を身体の中に入れて、それをさらに床の方

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古代メキシコ展を見に行ったら、縄文に出会ってしまった話。

古代メキシコ展を見に行ったら、縄文に出会ってしまった話。

8月の終わり頃に、上野の国立博物館に行きました。6月16日から9月3日まで公開されていた「古代メキシコ展」を見るのが目的でしたが、ひさしぶりの上野はとても広々としていて、青空がとてもきれいで、暑かったけれど、気持ちは宙に舞い上がりそうな感じでした。

そんなこともあって、この日はたくさん歩きました。古代メキシコ展の中でもたくさんの時間を過ごしましたが、そのあと考古展示室や本館の日本ギャラリー、アジ

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世界一悲しい音楽

世界一悲しい音楽

文学も映画も、ドキュメンタリーも、歴史上の出来事も、全て人間により表現されたり、記録されたりしてきたものの存在意義というのは、世界中で起こっているあらゆる出来事に対して、それらが自らの存在の結果なのだということを知ることができるような領域に意識を進化させるための、ある種の回路のような構造になっているのかもしれないということを思いました。

イカの目が必要以上に高度にできているということも、人間がい

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原初舞踏と縄文と所作の稽古

原初舞踏と縄文と所作の稽古

9月10日の原初舞踏の稽古でのこと、オーム斉唱の響きがとても心地よかったです。

斉唱が始まると、稽古場が三内丸山遺跡の大きな集会用の建物のように感じられ、この響きはきっとあの時代にもあったもので、その時の空間がここに現れているというような感じがしました。

時々聞こえる、倍音の響きは、きっと時間と空間を超えて、この宇宙のどこかで発せられた同じ響きが、聞こえてきているんじゃないかというようなことを

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