やっぱり僕はうつ病だ(#3 心療内科へ)

1 前回までのまとめ

カウンセリングに限界を感じ、次の手段として心療内科を受診することを検討し始めた。

2 病院選び

実をいうと、この段階よりも前、カウンセリングを検討しているときに、既に心療内科に通うことを検討したことがあった。

しかし、どこも新規患者の受け入れは2ヶ月先。そんな悠長なことは言ってられないと思い、候補から外した経緯があった。

結果、カウンセリングへ通うことにしたのだが、限界を感じたため、再度、心療内科に通うことを考えた。

先輩に泣きついて1日休みをとった以上、できれば今日中に診察してもらいたい。そこで、市内の心療内科に片っ端から電話をかけた。

すると、1件だけ、「どれだけ待たせるかわからないが、それでもよければ受け付ける」といってくれた病院があった。「それでもお願いします」と回答し、すぐに向かった。

病院を選んだ、というより、選択肢がほかになかった。

2 初めての診察と脱力感

病院に到着したのが11:00、受付や様々なチェックシートを付け、延々と待ち、結局診察を受けられたのが20:00だった。待ち時間なんと9時間。

診察は思った以上にあっさりだった。チェックシートをもとに、2~3個質問し、「うつ状態ですね」と告げられた。

とてもさらっと、うつであることを告げられた。

拍子抜けだった。そうか、僕はうつなんだと、これがうつなんだと、思った。

更に、どの程度のうつ状態かを調べるため、自律神経の検査が必要で、その結果が出るまで数日間は仕事を休むことを提案された。

全身の力が抜けた。
カウンセリングでは、現状でなんとかごまかしながら働く作戦を一緒に考えてくれていたし、自分もそれを望んでいた。
一方で、心療内科にかかり、初めて、「働なくていい」と告げられた。

言われて気づいたのは、僕は結局、逃げていいよという言葉をどこかで探していたのだ、ということだった。

ありがたいお言葉に乗っかり、翌日、すぐに職場に電話。数日間休むことを伝えた。

その日は、抗うつ剤を二種類と睡眠薬を処方してもらい、久し振りに足どり軽く家へ帰った。

3 検査と結果

後日、検査を受けた。胸や頭に得体の知れない器具をつけながら、簡単な質疑応答をした。自律神経の乱れを調べるものらしい。

検査と検査の待ち時間、病院の待合室で、偶然、同じ課の先輩に出くわした。先輩もうつ状態で通っているとのことだった。初耳だった。みな、限界のなかでやっているんだなと思った。ちなみに、その時に所属していた課では、既に1人うつで休職していた。

先輩からは、無理するなよ、と言われた。無理するなよ、なんて無理な話だ、と思ったものの、先輩にはとても言えなかった。

検査の結果、自律神経の乱れが著しく、僕は「うつ病」と診断され、数日間どころではなく、数ヵ月単位の休職が必要と告げられた。

ほっとした。これで仕事から逃げられる。そういえば、いつも、どうしたら仕事にいかなくてすむか考えていた。大地震が起きたり、職場が爆発したり、など。こういう考えの人が、放火とかしちゃうのかな、と思った。

職場に電話し、長期休職すると告げ、電話を切った。


3 今回のまとめ

こうして、憂鬱な気分にうつ病という名前がついた。
自分の状態がはっきりしたと同時に、現状から逃げ出せる、という口実(というと聞こえが悪いが、)が手に入ったことで、とても楽になった。

休職するまでの提案が受けられないとしても、自分の体が大丈夫なのか、どういった解決、もしくはごまかしごまかしがんばる手段が考えられるのか、医学に基づいた助言が受けられるので、迷っている人がいれば、心療内科に通うべきだと思う。

次回は休職中のことを書こうと思う。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。






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