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【入社エントリ】やっぱり“好き"を仕事にしたい! 行き着いた先はスタートアップ
2021年8月にANDARTにジョインしたイナバです。コンテンツマーケティングチームでオウンドメディア(https://media.and-art.jp/)の編集などを担当しています。
普通より遅く社会人になったあと何度か転職を経験し、ANDARTに辿り着きました。入社するまでの紆余曲折の一部を紹介させていただくので、ANDARTに興味を持っている方、転職を考えている方の参考に少しでもなれば嬉しいです!
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ヨーロッパではアートが日常に溶け込んでいる
私は入社前からアートが大好きでした。美術に興味を持ったきっかけは、大学2年生の時に受けた木村三郎先生の「図像学(イコノグラフィー)」の授業です。絵画を記号的に読み解いていくのが謎解きのようでおもしろく、すっかり美術にハマってしまいました。
それまで自主的に美術館に足を運んだことなど一度もなかったのですが、授業を受けて以降は年間60以上の美術展を訪問。ジョバンニ・セガンティーニという画家について卒業論文を書き、大学院に進学してイタリア近代美術の研究を続けました。
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引用:http://www.riccardodivalerio.eu/
イタリア美術の研究をしていたこともあって、イタリアには留学と仕事を合わせて1年以上住んでいました。近隣のヨーロッパの国々を巡る機会もあったのですが、そのとき強く思ったのが
アートが常に身近にある!!!
ということです。
教会がいたるところにあって、中には宗教画がたくさん。カラヴァッジョなど美術史上すごく評価されている作品も、基本的にいつでも誰でも見ることができます。
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賃貸も家具備え付けのところが多いですが、当然のようにアートが飾られています。部屋の一部としてアートがすっかり馴染んでいるんです。
美術館も日本よりオープンな雰囲気で、無料開放日もありますし、模写している人がいたり、自由に撮影できたり、子どもたちが集団でレクチャーを受けていたりします。
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日本では「アートは高尚な趣味で敷居が高い」というイメージがあったのですが、ヨーロッパにいると「日常にあって当然なもの」として捉えられているのが感じられました。
「アートに囲まれて暮らせるヨーロッパから離れたくないなぁ…」という気持ちとともに、「日本でもアートを身近に感じられるようにしたいな」という想いも抱くようになりました。
30歳で念願のアート業界へ
大学院を出た時点で26歳。同級生の多くはすでに就職していました。でも私は安定した仕事に就くよりも、「30歳までは後先考えず、やりたいと思ったことをどんどんやる!」と決めていました。
新聞社で働き始めたのですが、2015年にミラノ万博で働くチャンスが巡ってきたので、再びイタリアへ。日本のパビリオンではチームラボがデジタルアートを展示しており、入場10時間待ちの大盛況でした。
帰国後は趣味でアート関連のライティングをしたりしつつ、少しでもお金が貯まったら旅行へ。ヨーロッパ各国、ニューヨークやロシア、国内各地いろいろなところに滞在して、素晴らしいアート作品をたくさん観ました。基本的に旅の目的は美術鑑賞なので、どこへ行っても「アートのある生活いいな」という思いがふくらみます。
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20代は本当に知見が広がった時期だったと思います。興味を持ったらチャレンジの精神で、版画やギターを習ったりも。稼いだら使い切る勢いだったので、一番貧乏だった時は1週間のおかずが自家製なめ茸のみだったこともあります…。
そして30歳を迎える頃、「自分が本当にやりたいこと、これからずっと続けたいことってなんだろう?」と考えました。その答えが「アートにはずっと関わっていたい」だったんです。
そこで、思いきって現代アートギャラリーに転職しました。しばらく翻訳業をしていたため、アート業界は初めてのことばかりで苦労しましたが、「いつもアートがそばにある」という喜びはかけがえのないものでした。連日終電帰りでも、設営を終えたときの達成感はとても大きかったです。
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もっとアートの敷居を下げたい!ANDARTのビジョンに共感
諸事情あってギャラリーを離れることになり、IRコンサルティング会社に就職しました。上場企業の方たちとあれこれ議論しながら統合報告書を作り上げていく仕事自体はやりがいがあったのですが、「やっぱりアートに関わっていたいな」という気持ちはずっと消えません。
そこで、プロジェクトがひと段落するタイミングで退職し、アルバイトやフリーランスも視野に入れてアートに関われる仕事をゆっくり探そうと思っていました。
そんな中で見つけたのが、ANDARTの求人です。
「テクノロジーで、 アートと社会を結び、拓く。」というミッション。アートに対して人々が感じているハードルをなくしたい、という考えに深く共感しました。
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アートの共同保有プラットフォームということで、クローズドなアート業界からは風当たりが強いサービスだろうという想像はしましたが、こうした型破りな動きがなければ、人々のアートとの関わり方を変えていくことはできないと思います。
私はもともとアカデミックな側からアートに接してきたので、アートをビジネスにするという点に全く抵抗がなかったわけではありません。でも、何世紀も前からアートとお金は深く結びついていて、アートにお金を使ってもらわないとアートは発展しないんです。
近年はNFTも盛り上がりを見せていて、これからアートの在り方は思いも寄らない方向に変わるかもしれません。だからこそANDARTのように時代の先端を走っているサービスに可能性を感じるし、さらにワクワクするものに進化させていきたいと思っています。
最後に
ANDART入社にあたって、最初は業務委託としてジョインし、会社の雰囲気が合うかなど確かめてから社員に登用していただきました。風通しがよく対応が柔軟なところもANDARTの魅力のひとつです。
まだ入社して半年ですが、展覧会の取材をしたりコンディションチェック作業に立ち会ったり、貴重な経験をたくさんさせていただいています。
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最近は白金台のおしゃれなオフィスに移転し、1階がアートスペースになっているので、素敵な作品のそばで仕事をすることができて幸せです。ユーザー様向けに開放している期間もあるので、少しでも気になったらぜひ足を運んでみてください!
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