
学びと共創の場づくりへの挑戦 Part3~気仙沼編
みなさん、こんにちは!Arc & Beyondに新たに加わりました、ソーシャルリエゾン部の落合です。ソーシャルリエゾン部では、地域や社会、人々とのつながりを築き、プロジェクトの活動を広める役割を担います。
(ここで生まれるたくさんのアイデアを、道筋をつけて形にし、プロジェクトを前に前に進める、そんな存在になれたらと思います!)
さて今回は、Arc & Beyondが取り組む「未来の教室」実証事業より、2025年1月11日に気仙沼の小学生を対象に開催した、「楽しさから『創造性』を引き出すプログラミング×ものづくりワークショップ」の様子をご紹介します。今回のnoteの主役はワークショップを盛り立てるファシリテーター役の大人たちです!
まちの大人たちがファシリテーターに挑戦!
今回の未来の教室の実証事業では、地域内で民間事業者が学びの機会をつくり、それが自走していくことで、地域の中で大人と子どもが関わり一緒に成長しながら進めて行くことを目指しています。そのため、これまではArc&Beyondのメンバーがファシリテーターを務めることが多かったのですが、今回は気仙沼の皆さんがワークショップのファシリテーターに挑戦します。

↓↓前回の気仙沼ワークショップの様子も併せてご覧ください!
事前のファシリテーター向けレクチャー
ファシリテーターとして集まってくださった5名のみなさんはいずれも気仙沼にお住まいで、普段はそれぞれ別の仕事をされています。今回、気仙沼の子どもたちへのプログラミング×ものづくりのワークショップに興味を持たれ、ファシリテーターに立候補くださいました。
ワークショップ当日の午前中に一同に集まり、まずはファシリテーター向けのレクチャーを行いました。

このレクチャーでは、ワークショップの狙いや使用するIoTブロック『MESH™』の使い方などをお伝えし、実際にみなさんでMESHを使った「生活を楽しくするしかけ」を作ってみました!

普段からプログラミングに親しんでいる方もいれば、今回初めてこうしたツールに触れる方もいますが、みなさん、MESHを触りながらどんどんアイデアを形に仕上げていきました。
1時間半ほどの事前レクチャーを終え、この後はついにファシリテーターデビューです!
いよいよ子ども向けワークショップがスタート!
今回はメインのファシリテーターを気仙沼の「株式会社女性が働きやすい会社」の垣下さんと菅原さんが務めてくださいました!

なんとこの日のワークショップは、30名近くの子どもたちとそのご家族、学校関係者、まちの皆さんが集まってくださり、会場は大変にぎやかで熱気に包まれました!



まちのみなさんとワークショップを振り返ります
ワークショップ後は、ファシリテーターを務めたお二人に加え、見学していた気仙沼の小学校の先生、教育委員会、NPO、プログラミング教室を営む方など、気仙沼の子どもの教育に関わる皆さんとワークショップの振り返りや意見交換会を行いました。

ファシリテーターを務めたお二人にも感想をいただきました。
「ファシリテーターを始めてやってみて、はじめは難しいと思ったが子どもの呑み込みの早さに驚いた!チームで取り組むという方法についてもよかった。」
「プログラミングは実際にやったことはないのだが、午前中のレクでMESHが直感的に使えることが分かり、子どもにとってもよいと思った。ワクワクすることが必要ですし、何より自分の仕事が必要とされていると感じました。」
「株式会社女性が働きやすい会社」の菅野さんのコメント
今回ファシリテーターに協力いただいた方の多くは「株式会社 女性が働きやすい会社」から参加いただきました。
「株式会社 女性が働きやすい会社(通称:Jo-Works)」は、2022年9月に、働きたい女性と企業をつなぐプラットフォーム事業を行う企業として、代表の菅野奈津子さんが立ち上げました。地域にテレワークという手段を浸透させることで、特に女性の働く選択肢を増やし、個人の状況や希望に応じて、自由に働くことができる環境づくりに取り組んでいます。

代表の菅野さんより、今回のワークショップを通じての感想をいただきました。
(菅野さん)「ワークショップに参加していた娘から、”MESHの良いところは簡単に触れるところ。小さくて扱いやすい”というのが第一声でした。人感センサーを気に入って、”これでもっと作りたい”と言ってました。大人はものを見て何を作ると考えるが、(MESHワークショップをきっかけに、)娘の思考が見えたことも良かったです。年齢で分けるのか、スキルで分けるのか、そこは多少示した方がやりやすいのかなと思いますが、触ることを持続させて、(このような思考を)生活に取り込む状態を目指したいと思います。
子どもを持つ母親という観点では、マルチタスクスキルを活かし、子どもを見ながら自分たちも成長していけるのではないかと考えています。MESHを使って人の前で話すことを増やして、関わる環境から一歩枠をでて、自分たちのやることをつかみ取れる女性が増えていくきっかけになればよい。この場が、生き方を学ぶ、というステージになっていくのではないかなと思います。」

編集後記
今回、事前のワークショップから本番を見守る中で、ファシリテーターを務められたお二人が作る場の雰囲気と、より良くしようという気概にとても心を打たれました。ご協力いただいたすべての方に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
また、自身を振り返ってみても、子どもの頃の楽しい記憶や褒められた経験は、大人になっても自分の心を支え、鼓舞する原動力に今もなっています。私もそういう場を作れる大人の一人でありたいと思います。
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