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本を読むということの価値~ある企業役員との会話~

かなり昔ですが、ある企業の役員の方(以後Sさんと呼びます)と懇親の機会を得られました。確か年度末でプロジェクトも進捗したことから、慰労会もかねての懇親だったと記憶しています。

もともとSさんは、役員らしからぬスマートな体躯とSNSをフル活用されている「一般的な役員」のイメージとは全く異なる方でした。

打ち合わせでも、どっしり構えて座っているわけではなく、どんどん会話に入り、培ってきた経験からアイデアを出し、場を整理してくれるような、私が憧れるかっこいいおじさんでした。

私の人生を変えた会話

懇親会も中盤、仕事の苦労話もひとしきり終わり、プライベートの話になったところで、Sさんがこんな会話をしはじめました。

Sさん「私のことを、この分野の専門家。みたいに言う人も多くなってきたけど、最初からそんなことなんかない。私など、最初は精神が大事だと思い、武道を学んだし、次に仕事では与えられたことを愚直にこなしつつ、異分野の本もたくさん読んだだけ。結局カッコつけだから今でも筋トレして、女性にもてたいと思っている。そんなもんだよ」

あなぼり「昔から本をたくさん読んでいたのですか?どんな本を?」

Sさん「そうだねぇ、ジャンルはバラバラ。でも話題の本やビジネス本はよく読んでいるよ。最近ではヤバい経済学という本があってね・・・」

あなぼり「あ、黒い本ですよね。先週読みました!」

Sさん(目の色が変わる!!)「読んだのか!そうかそうか。あのなかに・・・という文章があったでしょ?・・・・」
と会話が続きました。

懇親も終わった際、最後に「若いのに、そこまで本を読んでることは素晴らしい。続けたらよいよ」と言われました。

たぶんこの経験が、私のターニングポイントになっています。

本を読んでいることを隠していた

大学生のころから、自己啓発本・ビジネス本・歴上の人物の伝記などを読んで、つらいとき・やる気が出ないときは、本からエネルギーをもらって過ごしていました。

ただ、当時は(今もかな)「自己啓発本読んでる奴はダサい。どうせ行動できないから無駄」という風潮もあり、本を読んでいることは隠していました。

Sさんとの会話を通して、「経営者の方が言ってるのだから、いいんだ!」と吹っ切れることができました。

異分野での戦いにおいて、本は絶好の武器になる

その後数年して異動となり、これまでの業務と分野・内容も全く異なるものとなりました。その際に本を読むということがようやく活かされました。

私がやったことは以下です

・担当となった業務の業界本、その分野の方の伝記、ハウツー本をすべて購入する
・その分野の専門家、インフルエンサーのネット記事・ブログをすべて読む
・該当分野のセミナーをすべて受ける
・前任者に課題や業務内容を聞きまくる
・同職種の方とつながり、苦労話などたくさん聞く

半年がたった時、すでに社内では「この分野では詳しい人」のポジションを得ることができました。

本を読むことが社会人としての今の自分を作り上げていると本気で思っています。そのくらい本というものから得られるものは多いです。


Sさんはその会社を辞められ、今はご連絡も取れていない状況ですが、自粛期間も、もてるためにトレーニングしているんだろうな笑

みなさんも、GWは本を読みませんか??

ではまた!


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