片道切符でリハビリ開始
世はGWが明けたが、わたしのGWは継続中だ。
…思いもよらない形で。
そもそも初日に夫がガス爆発。
溜まりに溜まったうっぷんが爆発するには、きっかけなどほんの些末なものでじゅうぶんだった。
わたしはつい先日『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』を観終えたばかりだが、爆発する夫は完全に「おっさん」だった。
頭がかたく、自分の価値観やあたり前を人に押しつける。声も大きい。
ふだんは温厚がゆえ、その豹変っぷりにあっけに取られる。
夫はいつからこんなに頑固になってしまったのだろう。
おっパンの沖田誠さんのように考えをアップデートしてほしいものだ。
言葉のミサイルが雨のように飛んでくるなか、わたしは将来を案じた。
夫の将来ではない。
自分の将来である。
今すぐどうのという話ではない。
しかし見切りをつけられたとき、見切りをつけたとき、スパッとすばやく動けるようにいろいろな面で自立しておいたほうがよい。
決断をしてから自立の準備をしていては、初動が遅れる。
いつでも身軽でいたいと、心の底から思う。
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そんなこんな、実家への長距離移動と夫の爆発でつかれきって始まったGW。
ほどなくして喉に違和感をおぼえる。
コロナ禍でもコロナにかからなかったわたし、この「やらかした感」は実にひさしぶりだ。
喉の奥が腫れぼったいような「THE 風邪の喉」になってきた。これからぐんっ!と熱が上がるのか、はたまた熱は出ずこのまま症状がおさまっていくのか。
わたしの免疫VSウイルス、勝負の行方やいかに。
…もともと仕事も調整したきたが、体にはウイルスと闘うことに専念していただこうと、昨夜から意識的にPCと離れるようにしている。
PC作業はnoteと簡単な連絡ぐらい。
PCと距離を置き、自宅からも物理的に遠く離れ、背中に背負っていた荷物を「よっこいせ」とようやく下ろせたような気分になる。
そして、背中に背負っていた荷物の重さに気づく。
ヒョロガリもやしには重すぎた。
たぶん、ろくな荷物なんて背負っていない。
リュックの中身は子泣きじじいあたりが相場だ。
取るに足らないようなプライドや完璧主義。
夫に気を遣い、
クライアントに気を遣い、
なんだかいつも時間に追われ、
このままではいけないと焦って自己研鑽に励む。
あれもやらねば、
これもやらねば。
まだまだ自分はできていない。
努力が足りないから結果が出ないのだ。
休む時間なんてない。
遊んでいる暇などない。
自分では自分を追い詰めていないつもりでも、知らず知らず「こうでなければいけない」と思考が凝り固まり、リュックの中身は子泣きじじいと化していた。
背中から下ろしてみて、離れてみて、ようやく客観的にみられた気がする。
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よく「ストイックですよね」といわれるのだけど、わたしは自分のことを怠惰の極みだと思っているからタチが悪い。
「もっとがんばらないとねえ…」がデフォルトなので「がんばりすぎている」なんて自分では気づけない。
どうにも不調に陥り、体の不調をきたしてブレーキを踏まざるを得なくなってようやく気づくのだ。
幸か不幸か、今回の帰省は「GW休暇」として仕事もセーブしてきたほか、いつ自宅に戻るかを決めていない片道切符で帰ってきた。
うっすら1週間ぐらいかな~と描いていたものの、心も体もしっかり回復してから戻ろう。
「早く戻らなきゃ」とか考えるのをやめて、やりたいようにやってみよう。
誰の顔色もうかがわない。
観たかったけど後回しにしていたアニメや映画も観る。
読みたかった本も読む。
行きたかった場所にも行く。
好きなことを、できるだけ好きなだけして帰る。
わたしのリハビリ、開始。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが背負っているものは、なんですか?調子はいかがですか?