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最低限の生存戦略|ふだんのわたしは休業中

2019年5月1日。
ちょうど5年前の今日は「令和」の初日である。
わたしはそのとき、夫の実家で過ごしていたと思う。

時流れること5年。
2024年5月1日は、わたしのカレンダーに存在しない。
今日は2024年4月31日である。
そして明日は、4月32日。

明後日からの連休に向けて、急ピッチで仕事を進めている。
せっかく帰省するのだから、仕事は最小限にとどめたい。

ただでさえ進まない仕事の効率が実家ではさらに1/2ぐらいに落ちるし、家族がわたしに気を遣っている気配がバリバリ感じられ、全身の産毛が逆立つ。
まるで鬼太郎の妖怪アンテナのように。

∽∽∽

体の調子が悪いわけではないのだが、今月は本当にメンタルの調子がよくない。
「なにが原因」というのでなく、そういう時期なのだ。
4月5月は毎年調子が悪い。
今年は引っ越しから1年経ってちょっと燃え尽き感があるし、とくにここ数日間は天気も悪い。

判断力も鈍るし、そもそも判断というものは大なり小なりMPを消費する。
「判断を先延ばしにするという判断」ですら億劫である。

しかしながら1日のうちの判断をゼロにすることは難しい。
目が覚めた瞬間から、このまま起き上がるか二度寝するかの選択をつきつけられる。

雨降りなら散歩に行かないし、雨が降っていなくても「サボろうかな」という気持ちがわいてくる。

食事をとったほうがいいのはわかっているが、なにを食べるか決めることさえ面倒だ。

そういえばわたしの推しである筋トレYouTuberが「自分が今食べたいものがわからなくなったら、要注意」といっていた。
一理あるかもしれない。

日々のあれこれにくわえて、
帰省のスケジュールや交通手段の手配、パッキングとエクストラタスクが降ってくる。
積み間違えたテトリスのように心のキャパが圧迫されて、胃もたれする。

∽∽∽

「もっと早くから手をつけておくんだった」

そんなことは重々わかったうえで、先延ばしにしている。
だからそんな正論は通用しない。

第一、帰省の日になったら夫に叩き起こされてでも起きて出発するのだろうし、パッキングが間に合わなくたって最悪下着だけ持っていけばなんとかなる。だって実家に帰るのだから。
いや下着だって今の時代コンビニで調達できるし、Amazonで注文すれば明日には届く。

しんどかろうが、もさっとしていようが、ギリギリになりゃあそれなりになんかしら行動はする。
できなくたって、なんとかなる。死にゃあせん。

「明日やろう」はばかやろう
とはよくいうが、できんときは、できん!

できないときは、やらないという固い判断が得策だったりする。
たとえ日課になっている散歩であっても、とったほうがよいとわかっている食事であっても、洗濯機から服が溢れていても、やらない。

どうにもおなかが減りゃあ、なにか食べるでしょう。
どうにも仕事がギリギリなら、リポD片手に徹夜もするでしょう。

ただでさえMPが少ないなかで、最低限生きられればそれでいい。

「日課だから」
「体によくないから」
「洗濯機がいっぱいだから」

ふだんの自分はなんてえらいのかと思うよね。
わたしは今、「ふだんの自分」休業中だ。

大丈夫、休業したって死にゃあせん。
4月31日、今日も最低限生きているからそれでよし。
4月32日は、今日よりすこしだけMPが増えたら嬉しい。



今日も読んでくれてありがとうございます。
調子が悪い時期、あなたはどんなふうに過ごしますか?

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