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【働きたくない】最も”怠惰”に生涯を全うする方法 〜”時代に合わない”努力から逃れるために〜

「できるだけ働きたくない、けれどお金は欲しい」

20年代に入ってから、心に秘めた、「人間的で正直な感情」が、誰もが持つ普遍的な感情だと理解してもらえるようになった。

社会構造が変化し、長時間労働に対する疑問の声が高まる中、“賢くサボる”術が見直されている。

テクノロジーの進化や働き方の多様化が進むいま、“頑張りすぎる”こと自体がリスクにもなりえる。

では、本当に“怠惰”を追求したいなら、具体的にどんな環境を選び、どんな行動を取るべきだろうか?


1.「楽」に生きるには、“環境”が何より大切

 最小限の努力で最大限のリターンを得るためには、仕事の“環境選び”が何より重要となる。

給料の高さや待遇は、本人の能力だけで決まるわけではなく、「どの企業に所属するか」「どの職種を選ぶか」という環境要因が大きく影響すると言われている。

特に大企業や独占資格(医師、弁護士、会計士など)を持つ業界は、仕事に必要な設備やサポート体制が整備されており、新卒であれば最初の数年間は“育てる期間”として重宝される。

 一方、飲食や小売、介護などのエッセンシャルワークは社会的に大変意義のある仕事でありながら、収入面や労働環境の点で見劣りする。どう考えてもホワイトカラーの仕事よりも大変なのに、収入が明らかに低く、将来性も低いからだ。

親が労働者階級の場合、余裕のない家庭環境で育つことで、早くから生活費を稼ぐ必要性に迫られるかもしれない。社会人になっても実家に住む、生活保護を受ける、パートナーに養ってもらうといったやり方を除けば、日銭を稼ぐことは非常に重要だ。

“勝ち馬に乗る”という言い方は冷酷に聞こえるかもしれない。

しかし、自分が生涯を通じて一人暮らしを成立させるためには、労働負荷の高い低賃金の仕事を延々と続けるより、大企業や高待遇の職場を狙う方が結果的に“楽”だと言える。

2. 学歴や資格はあくまで手段――“効率の良いサボり方”を考える

ではどうすればそうした環境を獲得できるのか。最もシンプルな道は、大学や専門学校といった“学歴”や“資格”を手にすることだ。

学歴や資格があると、自分の能力を高く見せることができる。本当にあるかどうかは本人にしか分からないけれど、周りからそう見えるということが重要だ。実務の経験が浅い若手ほど、学歴や資格は役に立つ。

大企業の採用や独占資格の取得者は、基本的には高学歴層が多いのが現実。早慶レベルの私大や、有名国公立大に進む学生がそのまま良い企業へ就職しやすい構造は今も変わらない。

実際、大企業に入れる人の割合は、早慶で5割、MARCHで3割、ニッコマで1割と言われている。

ただし、本気で国立大を目指そうとすると、幅広い教科を勉強しなければならず、時間も労力もかかる。

そこで狙い目なのが、得意科目に絞った私大受験や推薦入試など「少ない科目で勝負できるルート」だ。

合格してしまえば、あとは在学中に奨学金やアルバイトで生活費を工面しながら、卒業まで乗り切る。大学名そのものは、就職活動やネット上でレスバに勝つことくらいしか役に立たないかもしれないけれど、「ヌルい環境」へ入る切符として使うには十分とも言える。

3. 大企業は“小さな社会主義”――安定の中で副業や独立、転職を狙う

実は大企業や公的機関のような組織内には、いわゆる「社内失業者」が一定数存在すると言われている。

仕事量が少ない、あるいはほとんど実務がないのに給料が出ている――社会全体から見ると効率が良いとは言えないかもしれないものの、個人としては悪い話ではない。

よほどの不祥事を起こさない限りは安定した給与が得られ、心身ともに余裕が持てるからだ。

 「自分はもっと能力を伸ばしたい」と感じるなら、副業や資格取得の勉強をしてしまえばいい。もし本気でフリーランスになりたいなら、組織に所属しているうちに準備して、いつでも飛び出せる状態を整えておくのが得策だと思う。

フリーランスは確かに自由度は高いものの、収入が途切れたときのリスクは会社員より大きい。まずは会社に“ぶら下がる”ことで土台を安定させるやり方こそ、究極の“楽”と言える。

4. “怠惰”を貫くには自分の“好き”を知る――人生の暇を潰すために

会社に所属し、ある程度の安定を得たとしても、何も趣味や楽しみがないと簡単に病んでしまうリスクがある。

これは「自由の刑」とも呼ばれる状態で、仕事に追われない時間が増えるほど、自分の内側に向き合う必要性が高まるという現象だ。

皮肉にも、好きなことや没頭できる趣味が見つからない人ほど、余暇の多さに苦しんでしまう。労働や勉強をしなくても幸せであるように人間はできていない。

だからこそ、忙しすぎず、かつ暇すぎない環境を手に入れたら、その余力を「自分が本当に楽しいと思えること」に注ぎ込んでみて欲しい。

何かに熱中すれば、結果としてそれが副業になったり、新しいキャリアの扉を開いてくれるかもしれない。

“誰かの役に立たなければいけない”と肩肘を張る必要はない。

自分が楽しんでいることが、結果として人の役に立つ形に収まればそれで十分。――少なくとも無理に“社会貢献”を掲げるより、よほど自然な生き方ができるはずだ。

おわりに

最小限の努力で最大限に怠惰を追求するには、「環境を選び」「学歴や資格を手段として活用し」「安定した土台で自由を確保する」という流れが効果的だ。

現在のXでは、独立・起業・スタートアップ・FIREが持て囃されるように見えるけれど、それらは難易度が高い。それらは取り組もうとする人が1割、更にそこから成功する人が1割の厳しい世界だ。

重要なことは、最も努力をしていない状況であっても許される環境で生活するということだ。努力をした状況で追加収入が得られるのは良いが、しないことで不都合が生じるのは非常に大きなストレスがかかってしまう。

背水の陣は病むだけで身を滅ぼす。必ず逃げ道を作ってから勝負に出る。

努力から上手に逃れて、自分らしく“怠惰”を楽しむ人生を歩むのが、今の時代に合っているはずだ。


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