第183回:二丸さんの新シリーズを読んだよ(二丸修一:『呪われて、純愛。』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、二丸修一さんのライトノベル作品『呪われて、純愛。』の第1巻です。一時期ハマっていた『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』(以下、おさまけ)の作者の新シリーズとのことで、読んでみました。かっこよくてインパクトのあるカバーデザインもずっと見ていたくなりますね。
あらすじ
感想
「おさまけ」は全体的に楽しい気持ちになれるラブコメですが、今作は雰囲気がガラッと変わり、ミステリアスなムードが漂う物語でした。
とはいえ、ほんのりミステリー風味な展開や、幼なじみ的存在のヒロインたちとの絡みは「おさまけ」を彷彿とさせるところもあり、二丸さんらしさもちらほら見られる作品かなと思いました。
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今作は「記憶喪失」から始まるラブコメ。はじめは自分の前に現れた白雪と魔子が何者なのか思い出せなかった廻ですが、物語が進むにつれて彼女たちが廻にとってどんな存在だったのかが少しずつ見えていきます。
白雪への初恋、魔子とその家族に関する重大な秘密。1巻の時点では、廻にとって白雪は「恋人」で、魔子は家族の罪に対する「共犯者」といった関係なのかなと思いました。
でもヒロインそれぞれに廻に対する「純愛」があるのなら、この物語は今の私が想像つかない領域に向かってしまうのではないかと、読み終えてゾクッとしました。魔子の廻に対する想いの行方も気になりますが、個人的には白雪がどんな子なのかもっと知りたいな~と思いました。
それにしても廻と魔子の過去が想像以上に壮絶で、「ラノベでここまでエグい出来事を書いていいのか?」と思いました。魔子の家族のお話は、読んでいて辛い気持ちになるところがありましたね…。
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まだまだ気になるところが多すぎるシリーズ、続編も来月出るみたいなので、できれば続けて読んでみたいと思っています。(ちなみに12月にも二丸さんのまた別の新作が出るそうなのでこちらも期待)
次巻のカバーイラストは白雪が印象的なものになってましたが、彼女が活躍するエピソードなのでしょうか。そちらも凄く気になりますね。
ドロドロした恋愛模様を描いた物語って結構好きなので、『呪われて、純愛。』もこの手のラブコメの印象的なシリーズになるのを期待しています。