マガジンのカバー画像

雑文

24
運営しているクリエイター

#雑文

雑文「各界の著名人」

雑文「各界の著名人」

「金丸社長、お誕生日おめでとうございます。今日の社長の誕生日会には、各界の著名人がやってまいりますよ」

「ほう、本当かね。それは嬉しいね」

「それはもう、天下の金丸デパートの社長の誕生日でございますから」

「ふふふ、そうかそうか」

「ええ。そうでございます。あ、そう言っている間に部下がどなたかを連れて来たようですよ」

「社長、専務。お連れして参りました。こちら金丸デパート三階の田中さんで

もっとみる
雑文「そのナンバーの残酷と希望」

雑文「そのナンバーの残酷と希望」

手紙を書こう。
名も知らぬ、誰かも知らぬ君に。
もちろん、出すことはない手紙。
手紙は、相手に何かを伝えたい時だけに書くものではない。
自分の心を整理するために、慰めるために、心に宿った何かに形を与えるために、書くことだってある。

*********

LINEには、電話番号が登録されている人物を自動的に「友達」に設定する機能がある。その機能が働いたらしく、iPhoneによく知った名前が表示され

もっとみる
雑文「恐ろしい話」

雑文「恐ろしい話」

「なんだって、そんな恐ろしい行為が行われているのか!」
「ああ、恐ろしいやつらだ」
「体の一部を、ゆっくりと、繰り返し引きちぎっていくなんて…」
「しかもだ、体を引きちぎりながら、何か呪文のような言葉を呟いている」
「恐ろしい…!」
「しかもやつら、体を引きちぎり終わった後に、満面の笑顔を浮かべることさえある」
「悪魔じゃないか!」
「しかし本当に恐ろしいのは笑顔の時じゃないんだ。終わったあとに不

もっとみる
雑文「物事には限度がある」

雑文「物事には限度がある」

 物事には限度がある。良いことでも、その程度が過ぎると悪い影響が出るものだ。

 例えば、ヒーローは強い方がいい。初代仮面ライダーは変身してからはもちろん、人間の姿のままでも下っ端の戦闘員であれば倒せるほど強かったらしい。
 これはもちろん良いことなのだが、もし彼が変身せずとも敵のボスを倒せるほど強かったらどうだろうか。

「ふははは、来たか仮面ライダー! 貴様はここで死ぬのだ! 覚悟し…え、痛っ

もっとみる
雑文「ベストメディア」

雑文「ベストメディア」

どうも、あめしきです。
これまではショートショートや短編小説など、作品ばかりアップしてきましたが、ちょっと雑文的なものもアップしていこうと思っています。更新頻度的にも。
日々起こったことや思いついたことを書きますが、「日記」ではなく読み手を意識した「読み物」を目指したいところです。では。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ベストメディア」

面白い漫画を映画化して面白くなかったり、その逆

もっとみる