統合失調症になって辛いのは自分はダメ人間になったと思い込むこと
こんにちは、あまたつです
今回は統合失調症になり辛いのはダメ人間になったと思い込んでしまう話をしたいと思います
統合失調症を知らない人に説明すると統合失調症は幻覚・幻聴や誇大妄想の他に脳の機能(記憶力など)が低下する病気です
僕自身、入院中幻覚や幻聴があったり誇大妄想で苦しみましたが、薬を飲むことで治っていきました
しかし退院後待っていたのは脳の機能の衰えでした
まず頭の回転を抑える薬をたくさん飲んでいたため、会話が上手くできなくなりました。話をしてもオチがつくと質問が浮かばず、シーンとなったりして気まずくなります
おしゃべり好きだった僕にとっては泣きたくなるような毎日でした。
また集中力がなくなり、好きだったバスケの試合を長時間見えなくなったことも悩みの種でした
記憶力も悪くなって来たなという印象がありました
統合失調症前と比べて色々出来なくなっている自分に「ダメ人間になってしまった」と思う日々でした
そんな時、通っている病院からNEAR(ニアー)に通ってみないかと声をかけてもらいました
NEARはPCでゲームをして脳の機能を高めるプログラムです。半年ぐらい通うことになりました
半年NEARに通って会話もスムーズになりましたし、好きなバスケの試合を観続けることもできるようになりました
しかし働いていた時のように仕事をこなすことも、昔出来てたアルバイトを出来るイメージがなくなりました
過去出来てたことができないんじゃないかと思い込んでしまうんです。僕はそれを《できない病》といってます
音楽活動の相方であるkenkenさんも統合失調症ですが、ギターを以前より出来なくなってしまっているそうです。
「全然ギター弾けなくなっちゃったよ」と言われて、できない病にかかってしまってました。
統合失調症にかかった人は過去のできていた自分と比較してしまいます。僕もそうでした。
脳の機能が落ちる病気なので過去と比べてしまうと必ず劣化した自分と向き合わなくてはなりません
他者との劣等感が近年問題になっていますが、統合失調症の場合は自己劣等感に苛まれます。
自分はダメ人間になったんだと辛くなる日々です
じゃあどうするか。
現在の自分と未来の自分と比較し、出来ることを増やすことが大切です
僕は大学時代、サークルやスピーチコンテストをやっていました。
また企業で働いた経験もあります。
あのときと比べると劣等感に苛まれます。
過去を切り離し、未来に目を向けることを意識的に始めました。
ブログを始めたり、ダイエットインストラクターを勉強したりしました。また音楽活動をし始めて歌の練習をしています
未来に希望を作るんです。
もちろん時々できない病は顔を出します。
冬季うつがあるから週5で働けないんじゃないかとか、人前で歌って歌詞を忘れるんじゃないかとかできない病に苦しみます。
できるイメージがなかなか浮かばないときはどうするか
できないと思うけどやってみたら意外とできることはあります。できそうなものから手をつける。
チャレンジしたいけど、できる気がしない場合はあえてやらない。失敗体験を繰り返すと無気力になってしまいます
ゆっくりやる気が起きたらやる!を自分は大切にしています
デイケアの掃除担当でできるイメージが全く出来ませんでしたが、ある日やってみよう!と思ったときにやれました。
出来なさそう→やらない→成功体験が得られない→自信がつかない→ダメ人間だ
となるので小さい成功体験を積み重ねるのが大切です
図書館で本を借りて一冊読んでみる
ボランティアに参加してみる
ブログを記事書いてみる
などがお勧めです。
僕はダメ人間と思い込んでいましたが、今は薄れています。できない病とは付き合っていかなければいけません。
ですが将来の目標を楽しみに生きていこうと思います