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蔵書印。私のものという宣言。

こんにちは、天音です。
先日Twitterの方で蔵書印のお話をする機会がありました。

みなさん、蔵書印はご存知ですか。

図書館の本なんかに押してある、本の所在を示すハンコです。

今回の記事は、蔵書印についてお話ししていこうと思います。

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話の発端は、お話しした方が本に蔵書印を押すかどうかのアンケートを取っていらっしゃったことです。
私は出遅れてしまい投票はできなかったのですが、なんと結果は10:0。押さない派の圧勝です。

実を言うと、私は最近自分の本に蔵書印を押すようになったのです。
その方とお話ししたのをきっかけにいろいろ考えたので、今回蔵書印についてをこの記事にまとめました。

私の持っている蔵書印は母が誕生日プレゼントにくれたものです。

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加工して載せてみました。
ガッツリ本名ですので隠させてください。
天音蔵書って書いてあります。

買ったのはネットのハンコ屋さんで、自分の好きなデザインや言葉を入れてくれるらしいです。
母はシマエナガが好きな私のためにこのデザインを注文してくれました。
とても可愛い。

さて、みなさんは本にハンコを押す行為についてどう思いますか

嫌だと言う方も多いのではないでしょうか。

実際私も貰ってから押すまでに長い間躊躇っていました。
というか今でも抵抗はあります。

私の性格上「あるものをそのまま残したい」という思いが強いので、本にも何もしたくないのです。

しかしここ数年で800冊ほど本を増殖させて気づきました。
私は本をほとんど売らないと。
部屋中本に塗れてから至りました。遅い。

築きに築いた本の山。
たまにあまりに反りが合わない本や複数買ったものなどは手放しますが、ほとんど売りません。

私にはいつか、おっきな書斎を作るという夢があります。
私だけの本の部屋。
今の自室は本棚の他にベッドや洋服ダンスや勉強机なんかがあります。
そうじゃなくて、本を読む、保管する、文章を書くに最適化した部屋が欲しいのです。
究極の憧れは京極夏彦さんの書斎みたいなの。
『絶景本棚』で拝見しました。すっごくかっこよかった。

いつの日か、その部屋に読んだ本、読みたい本をたくさん立てるんです。

その本には「天音蔵書」と押してあります。

……素敵やん……?

押したくない派の人たちは、本自体がすごく大切なんでしょう。

わかります。すごくわかる。
私も押すときめっちゃドキドキしてますし、手震えてます笑。
失敗できない一発勝負ですので。

ハンコ押すと、大事な本に異物が介入するような気になるんですよね。

しかし私の場合、いざ押してみるとまた違った感情が生まれました。

「この本は私のもの」
確固たる絆の出現です。

大事だから押さない。
大事だから押す。

どちらにも間違いなんてありません。
愛の形です💖

……この文章、人や生き物ではなく本に対して書いてるんですよ。
言い逃れできない変態では?
正気に戻ってはいけない。

たまに古本で買った時、最後のページに読み終わった日付が書いてあることがあります。
蔵書印や印鑑が押してある本もありました。

そういった本はあまり売れないのか、値段が比較的安くなっていますよね。
私は気にしないので嬉しいだけなんですが。

岩本さん(仮)が読んだんだーとか、30年前に読まれたんだーとか思って楽しくなります。

先日は蔵書印が二つ押してある本を見つけまして、私が押せば3人目という感慨深い出来事もありました。

そしてむしろ、「印あり」よりもその本が手放された経緯が気になりますね。印を押すような人が、こんないい本手放すか?と。
本に飽きただけであればいいなと思って譲り受けています。

私もまだまだでして、サイン本や特装版など不可侵領域だと思っている本には押せていません。
その代わり、栞を作って本に挟んでいます。

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本の可愛がり方は人それぞれです。

買って読んですぐ売るという回し上手の方もいらっしゃるでしょう。

今回の記事は、こんな愛し方もあるよという一例として読んでいただけたらと思います。
一度読んだ本の印として押しているので、まだ蔵書印が押された本は少ないですが、これから増やしていきたいです。

名前いりもいいなーと思って使ってるんですが、「晴耕雨読」とか好きな言葉のハンコもいいですよね。

ハンコに対して議論の絶えない世の中ですが、こういう良い所は廃れずに続いていってほしいです。

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