無償コミュニティの限界と無力感
このブログ(↓)の続きです。
無償かつ有志によるコミュニティや勉強会。それ自体、私は素晴らしいと思いますが一方で運営サイドとしても参加者サイドとしても悩ましい問題があります。
ドタキャンする人が多い!
私自身、そのようなコミュニティや勉強会を運営していたことも、参加していたこともありますが、必ずいるのですよね……
こういう人が。
誰しも仕事が忙しくなることはあります。突発の仕事で、いけなくなることもあるでしょう。
でもね、さすがに常習的に繰り返す人はどうかと思うのです。
その人が欠席することで、グループワークやディスカッションの密度が薄くなったり、グループを組み替えするなど、他の参加者の学びの質やモチベーションにも影響を及ぼしますし、運営の無駄な手間(間接業務)も発生させます(しかも直前や会開始後に)。
正直、煩わしいことこのほかない!
「仕事が忙しい」「直前で仕事振られた」を繰り返す人にズバリ言いたい。
なぜ、「今日は社外の勉強会/コミュニティがあるのですが……」と相手(上長や関係部署や顧客)に言えぬ/言わぬ!言いなさい!言え!
その時点で参画の本気度を疑いますし、仮に言ったのに上長や関係部署や顧客から仕事を押し付けられたとしたら、正直その会社のブランドマネジメント意識を疑います。
ドタキャン繰り返す会社のイメージ、下がりまくります。
ブランドマネジメント。これ試験に出ます。
書籍『バリューサイクル・マネジメント』でもしつこく説明している、アレです。アレ。
なにより、そんなことを繰り返していたらいつまでたっても正しく成長できないと思いますよ。
そういうのもあって、定時後の自主勉強会やコミュニティへの参画の優先度は私はここ数年ゆるやかに下げつつあります。
業務時間内に、会社の時間とお金を使って/使わせて集まる人たちの方が、ドタキャンも圧倒的に少なくかつ本気度が高い。
皆さんも本気で成長したい、変革したい(させたい)なら、是非とも組織と正しく対話を重ね、お金と時間を出させてください。学習を業務(仕事)に昇格させてください。
会社(組織)に時間やお金を出させるのは大変かもしれません。しかし、その経験とスキルは、ビジネスパーソンとしての経験値と市場価値を間違いなく高めます(経験者として断言します)。
最近では人的資本経営が経済誌やメディアでも注目されています。
企業組織が人の学習や成長に投資する。その社会的責任が問われ始めています。人的資本経営の文脈でも、会社(組織)に正しくお金を投資させていきましょう。
▼新刊『新時代を生き抜く越境思考』
~越境体験および越境学習のバリエーションと、越境がもたらす効果を様々なマネジメントキーワード(DX、ダイバーシティ、地方創生など)と絡めて徹底解説
▼企業・行政向け越境学習プログラム『組織変革Lab』
▼『沢渡あまねマネジメントクラブ』
~半径5m以内から組織の景色、はたらく景色を変える!