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ツノルコイシサ

ときどき
雨が恋しくなる
それで水を飲むのだけど
恋しさは
おさまらない

あたりまえだ
恋しくてたまらないのは
雨に対してであって
水に
ではないのだから

雨の何がいいって
あの香りだ
これからそっちに行きますよ
香りを駆使して
きちんと予告しておいてくれるとこなんか
殊勝じゃあないですか

わたしなんかとは正反対で
逆に
お友だちになれそうな気さえする

雨の意見は
どうかは知らない

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