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エッセイ

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ネタでもなんでもない日常生活の中で感じたことを書き連ねた文章
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2021年12月の記事一覧

エッセイ:秋葉原駅前で『涼宮ハルヒの憂鬱』の歌を歌い続けた

エッセイ:秋葉原駅前で『涼宮ハルヒの憂鬱』の歌を歌い続けた

『涼宮ハルヒの憂鬱』(以下、ハルヒ)は俺のオタクとしての原点といっても過言ではありません。たしかにハルヒ以前に『遊戯王』にのめりこんでいたり、『カードキャプターさくら』で初めて戦う女の子像に惹かれて親に「あんたそれ女の子が見るアニメよ!」と怒られたりはしていましたが、まだ「昼のアニメ」と「夜のアニメ」に明確にカルチャーが二分されて、前者を健常者が、そして後者を非-健常者、反社会性力、パブリックエネ

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エッセイ:人生は親が9割

エッセイ:人生は親が9割

 「人生は親が9割」これはもう疑いようのない事実だと僕は思うんです。

 というと間違いなく「毒親の家庭に産まれてもその後の努力で勝ち組になった人はいる」「何者でもないことの言い訳に親を利用しているだけ」というような反論を至極簡単に想定することができるわけですけども、これについては、運が良かったとしか言いようがない。

 努力でどうこうという反論を用いる論者は、結局当人の運がよかったか、実情を舐め

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エッセイ:神秘体験としての美

エッセイ:神秘体験としての美

 人生の豊かさを欲望からの解放であると仏教は説きますが、般若心経みたいな空(くう)ガチ勢でなければ欲望からの解放を求めて修行に励む姿勢そのものが欲であり、つまるところ人は悟りを開くのみとするのが東洋宗教の真髄であると言えます。そんなこと言ってもそれは輪廻転生だったり如来だったりあるのかも居るのかもわからん非常に不確かななにかを盲信できるからこそ導出される論理で、科学的であることが善であることとほと

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