強制終了する前に、異変に気づき対処するには?
体調の変化に気づくことが、なぜ大切なのか。
私はどうして気づけなかったのか。
私は社会人になりたての頃、身体からのあらゆるSOSを無視し続け、突然強制終了を迎えました。
今でこそ「なんで無視しちゃうかな!」と思いますが、当時の私には、体調の変化を真剣に捉えることができませんでした。
新生活が始まった友人と過去の自分との違いから、どうすればSOSをキャッチできるのかを考えてみました。
異変に気づいた友人
先日電話をした友人は、4月から職場が変わったそうです。
新しい職場に出勤するようになってから、何度も原因不明の頭痛に悩まされているとのことでした。これまで頭痛になることはほとんどなく、頭痛薬を飲んだことはないんだとか。
お昼休憩の時間は少し治まる、土日は頭が痛くならないなど、自分の身に起きていることを把握していて、「最寄り駅の人の多さが合わないのかも」と分析していました。
仕事内容や一緒に働く人には問題がないから働き続けたさもありつつ、薬で痛みを誤魔化し続けるのはどうなのか…?健やかでいるためには、勤務地を変えた方がいいのではないか?
そんなふうに、これからのことを考えていました。
私はというと
友人から、「ゆめはどうだった?」と質問されました。強制終了したことを知っているので、あの頃体調にどんな変化があったか知りたいとのことでした。
新卒で入社してからの〈2ヵ月間の研修〉と、〈1ヵ月足らずの配属先での勤務〉。
その間、私の身体にはさまざまな不調が出ていました。
頭痛は日常茶飯事。胃は痛いし、お腹は下すし、涙は溢れるし、肩こりはひどいし、配属初日には今まで経験したことのないめまいに襲われて、さすがに早退しました。
今でこそ健康な状態を知っているので「とんでもない状況だ!」と思いますが、当時は「社会人なりたてなんてこんなもんだろう」「慣れない環境にいるのだから仕方ないよね」と思い、症状を放置していました。
「なにが原因でこの症状が出ているのか?」とまったく考えなかったわけではありませんが、
クーラーがきついからだ→防寒しよう
首からかけている社員証が重たいからだ→デスクにいるときは外そう
みたいな感じで、わかりやすくてそれっぽい原因を見つけ、対処しているつもりになっていました。
そんな表面的なものではなく、そもそもこの職場環境が自分にとって合わないのではないか?とか、押し殺している気持ちがあるのではないか?ということまで考えられたらよかったのですが、当時の自分にとってそれはあまりに難しいことでした。
なぜ考えられなかった?
①これまでも頭痛は当たり前だった(問題の放置)
友人と違い、私はそれまでも頻繁に頭痛になっていました。
私にとって頭が痛くなるのは珍しいことじゃないから、職場でも「パソコンを長時間使っていたらそりゃ痛くなるよね」と諦めていました。
でも本来は、頭が痛くなる=なにか問題があるということだと思うから、スルーせず原因を考えるべきだったのかもしれません。
②今いる環境を疑いたくなかった(会社への執着)
「この環境に問題がある」となれば、好きで選んだ会社なのにいられなくなってしまう。
自分の選択が間違いになるのが嫌で、異変を見て見ぬふりしていたのかもしれません。
なにか成果を出すことでしか自分の価値を感じられずに生きてきたから、自分を評価してくれた会社を手放すなんて、自分にはできなかったのだと思います。
③我慢する以外の選択肢を知らなかった(美徳としての耐え)
これまでの人生(学校・部活・アルバイトなど)において、休まないことが偉い、多少体調が悪くても我慢して行くものという価値観が染みついていました。
とはいえ私はよく体調を崩し、学校を休んだりしていたのですが、それは休む選択肢があったというより休むしかないから休んだという感覚だったし、休んでいる自分は弱くてだめな人間だ、とどこか自分を責めてしまっていました。
社会人になってからはなおさら休んではいけないと思うようになり、耐えることだけを考えていたように思います。
どうすればSOSをキャッチできるのか
現時点での私の結論は、“「そういうもん」と思わず原因を考える” です。
忙しい中でなにかを考えるというのはとても難しいことですが、考えずにその場しのぎの対応を繰り返していても、待っているのは良くなる未来ではなく強制終了する未来の可能性が高い。
ひとりで考えるのが難しいときは、誰かに「今こんな感じなんだよね、なんでなんだろう」と話してみるだけでも、ちょっと客観的に自分を見れるような気がします。
自分の内に目を向け、異変に気づき、原因を考える。
それができれば、強制終了以外の道を自分で選べたのかもと思わずにはいられません。
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