ウィリアムと10粒の豆~ドラマ『アストリッドとラファエル』内「社会力向上クラブ」からの学びVOL.2〜
この記事を書いている現在、NHKで放送中のフランス発のドラマ「アストリッドとラファエル2」。
今日の記事は、ドラマ内の自閉症の人たちが集まる自助グループ「社会力向上クラブ」のリーダー的存在・ウィリアムと、主人公アストリッドとのやり取りから。
後見人でもあった犯罪資料局長アラン・ガイヤールが、第1シーズン最終話において事件に巻き込まれ犯人により殺害されたことで、後見人に護られた生き方から卒業することを選択したものの、ウィリアムからこう心配される場面があります。
【シーズン2(1)『ホシムクドリ』より】
【シーズン2(4)『フェルマータ』より】
この回は、コンサートホールのパイプオルガンでバッハの曲を練習していた演奏家ポーリーヌが、パイプの間で亡くなっているスタッフを発見。アストリッドは練習を録音した音に違和感を覚え、その解明に取りかかる‥というところから始まります。
アストリッドはオルガンの中の超低周波発生器が殺人凶器だったということを発見し、こう言います。
これは私も自分のことのように嬉しかったです。
そうか、そういう役立ち方もあるんだな‥
ちなみに、僕は、一度にたくさんの音を聴き分けることができません。
だから‥耳コピも苦手です。
一度、とある歌のアカペラヴァージョンをトロンボーンアンサンブルに編曲しようとして聞き始めたのはいいけれど、全然聞き分けることができませんでした。
そこで、スロー再生できたり、特定の音域を消去・増幅させて再生したりすることができる「はやえもん」という音楽再生アプリを使って聞き分けました。
ちょっと話がずれましたが‥
そこでウィリアムが言います。
アストリッドは、「適任」という言葉が自分にとっての褒め言葉・自分が人の役に立てているという意識を持てるキーワードのようです(それはのちのストーリーにもでてきます)。
でもウィリアムは、事件捜査に関わって忙しくしているアストリッドが、ストレスをため込んで心のバランスを崩しそうな様子を心配して、アストリッドの手に、黒い豆を10粒乗せます。
アストリッドは素直にそれを実行していたのですが、捜査を優先するためについに豆をゼロにしてしまい、ラファエルが放った拳銃の大きな音に驚いて、パニックを起こしてしまいました。
その後、体調が回復したアストリッドは、ウィリアムに会いに行くと10粒の黒い豆を返し、自分で用意したらしい10粒の白い豆をウィリアムに見せ、「ありがとう、ウィリアム。」とお礼を言うのでした。
ちなみに、捜査中にラファエルもその豆に気づきます。
ラファエルの観察力に感動したシーンでしたね。
で、その10粒の豆。僕もやってみようと思って、道具をいろいろ考えました。
アストリッドと同じく豆を使おうか
豆の代わりにカラークリップにしようか、木の玉にしようか‥
ポケットの中に入れていては落とすから、ビニールのポチ袋に入れようか‥
で、たまたま大きなDAISO(ダイソー)に行った時のこと。
「これだ!」
とひらめいたのは、水色系のキューブビーズ。
なんとなく、スマホゲームの宝石(ジェム)にも似ていていいなと思いました。
あとは入れ物。
店員さんに「こんな感じのものを作りたいんです」と説明して、ピルケースのところに案内してもらいましたが、仕切りがたくさんだったり、サイズが大きすぎたりしてイマイチ‥。
そこへ、店員さんがわざわざ持ってきてくれたのが、写真の「パーツケース」でした。
100円ショップの店員さんって、売り場に案内したらそれでおしまい、という人が多い中、ここまでしてくれる人は初めてで、すごくうれしかった!
優しい店員さん、ありがとう!!
このドラマを知ってから、アストリッドのしていることや持っているモノに興味を持ったり、感化されたりして、色々取り入れている僕ですが‥
「ストレスの可視化」は、しなくても自分が一番わかっているから大丈夫だ、と思っていました。
でもいざやってみると、減ってもすぐに戻るときもあるし、
立て続けにいろんなことが起こって大パニックを起こす⇒どかっと減ったりするときもあるしで‥
自転車に乗れるようになった子どもに補助輪が必要なくなるように
いずれは要らなくなる日が来るのかも。
でも、大事なのは
絶対に、ゼロにならないように。
これはすごく役に立っています。
だから、ウィリアムとアストリッドに僕もお礼を言いたいです。
ありがとう。
最後までお読みいただきありがとうございました。