親切とお節介の境界線

犬の散歩の最後にいつもマンションの庭に行く。
散歩はアスファルトの上ばかりだから、
最後くらいは土の上を歩かせてあげたいと思って。
小さい庭だけど、さるすべりの木や、
ミニバラ、紫陽花もある。
私もこっそり枇杷の木を植えて、
毎日水をあげている。
食べた枇杷の種をダメ元で
ベランダの植木鉢に植えたら、
育ってきたので庭に植え替えたのだが、
もう私の腰の高さより大きくなった。

勝手に植えた枇杷の木

先日、ミニバラが咲いていたのだけど、
後ろ向きに咲いていて、更に下を向いていたので、
注意して見ないと見えない位置にあった。
もっとみんなが見えるように…と思って、
上向きで更にこちらを向くように
角度を変えようと手を伸ばしたら、
小さいトゲに思いっきり刺された。

「痛ッ！」
思わず声を上げたのと同時に
なんだか理不尽に思った。
美しい花をみんなに見えるように
してあげようとしたのに刺すなんて…！
いや待てよ、ミニバラは、
下を向いて咲きたかったのかもしれない。
表を向いて咲きたいわけじゃなかったのかも。
それを私がお節介をして、
勝手にみんなに見えるように
変えようとしたから刺したのかも⁈

まあ、ミニバラはそこまで考えていないとしても、
人間どうしでもこういうことってあるよね。
こちらが勝手によかれと思って
何かしようとしたら、
本人にとっては単なるありがた迷惑だったり…。
かと言って、見過ごすのも悪い気がするし、
親切とお節介の境界線って難しい。

なんて、ミニバラのトゲに刺されて
考えてしまった。平和だね😅

エッセイ｜花咲ありす｜note

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