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篠原 クロノ
2025年2月24日 23:51
夢の砂粒を拾う左手のだんだんと痙攣していく様繊細でまばらな睫毛それすら情報の塊でしかないあなたは存在しないかもしれない渇いた唇と真っ直ぐな髪を触れる左手はやはり予測された世界モデルなのかもしれないそれでも錯覚できる事実かどうかよりも錯覚できることが重要なのでその為にここに来たので透明なあなたに甘んじている
2025年2月5日 23:23
寒空に舞う白紙がきれい誰かが屋上からばら撒いた姿は見えない私も屋上に登りたいのに行けない階段が閉ざされてしまった青、青、青を掴む引き上げてその手で寂しくしないよあなた
2025年2月4日 23:24
さらさら世界の裏返しに死よ大いなる手が私を掴んで放つホログラムじゃない壁に触れるかしら私より先に放り出された母を探している何万光年いけば辿り着くかしら飛散していなければたった一つの透明なあなた
2024年12月26日 19:54
せ か い せ か いせ か い せ か いせ か い せ か いせ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ か い せ
2024年12月16日 11:22
有理数と無理数のようにいつしか発見されるものの中で膨大な情報が地球にはまだ隠されているそんなにも天文学的なものがここにはあるこの容れ物に緻密に設計されたものだなと思う∞にも種類があるなんて茜色の空が夕焼けではないことを知っている僕等の認識できない者達がいるところ龍の描かれた地図がある恐らく全ての数式は僕等が宇宙へ還れば思い出すのだろう
2024年12月11日 23:02
ねねむるねむるねむるねこのこどうして噛むのに付いてくるの触ると逃げたり逃げなかったりどうして鈴はつけないよ可哀想だから私よりも生きればいいのにこの小さい頭で何を想っているんだろうなああなたの短い生を一緒に居させてくれてありがとうね
2024年12月11日 12:13
陽炎の涙の跡を歩く砂漠の民よ梅へ沈んだ遺恨を背負いデコイへ魅せられて箱庭で踊る愛という偽りで満たしているのに
2024年12月9日 23:26
空腹の蝉と霜柱は同時には存在しないので量子もつれには、なれないゼロポイントフィールドへの道のりは用意して来ているこの身体になるのに忘却しているだけでそれでもやはり肝心の、生まれた意味は分からないんだ漫然と生きてるこのままずっと思い出せなくても最後にはまた帰るね
2024年12月8日 23:28
薄氷が連なる掌が灼けるように密着して取れない爪の先を雷雨が通る終わらない音楽の群れを無視して歩く今日は雷雨だから閃光は思い通りに踵が濡れるのは他が濡れない為だ兎の皮を被った楽隊は遠く過ぎていく宿り木もない意味もない変わり映えしない景色なのに今日は雷雨だからもう少し生きようかと思った
2024年12月8日 01:42
君の神がいるタイミングを見失って僕の手がいつまでも白くならなくて抜けるような白さの君が羨ましくて水彩画を描いているよ湯気のように意識がふわふわと光に向かうけれど会いたい人は会いに来てくれないし僕の手は老いていくだけなのだ獏が死んだら僕の悪夢の行き場がないよ眠らない夜には君を思い出すからもう終わりにするからさ早く迎えに来てと呟くんだ返事はいつも来ないのだけれど
2024年12月4日 22:01
最たるもの綿雲紫根紫斑気付かれない月蝕色白浜辺で死体の真似事そんな夏の日
2024年12月3日 22:37
川底の僕を見ているのは既に亡くなったあなただったりする?そこは宇宙の上の上だよね文字通り切り離されて手も届かないどんな姿かな僕の記憶の中のあなたの肉体はもう燃えて無いけれどあなたの骨格や組織、皮膚の質感僕を見る瞳声帯をなんで燃やしてしまったのだろう灰になる45分前の頬に触れたよこの世の身体はこの世限りだ全部すくって取っておきたかった触れてその手で触れて拍動と血脈を持っ
2024年4月26日 05:53
光の道が反射して二つ鏡のようにあれは鏡なのかしら138億年前の宇宙の果て辿り着けるかしら私たちは一瞬で旅をしてきた光光なんて人間の目だけのものそれ以上の観測の目を持たない本当の観測者は外にいるのだからabc予想のように
2024年1月14日 00:59
愛の唄の深淵を聴いたよとっぷりと浸かった海の深遠さざめき蠢き 意識が芽生えた時私は二人ではなくてこの星ではデフォルトが一人なので一人で歩かなければならなかった嘘つき偽り 薄っぺらな言葉を並べ立てて連なっている人達も居た私はみんなのようには上手く出来なかったので透明な鱗を見ていた親指と人差し指の間にダイヤの形私にはこれがあるから大丈夫そこには、そこには何も無いのに夜の海で