愛の唄の深淵を聴いたよ
とっぷりと浸かった海の深遠
さざめき蠢き 意識が芽生えた時
私は二人ではなくて
この星では
デフォルトが一人なので
一人で歩かなければならなかった
嘘つき偽り 薄っぺらな言葉を並べ立てて
連なっている人達も居た
私はみんなのようには上手く出来なかったので
透明な鱗を見ていた
親指と人差し指の間にダイヤの形
私にはこれがあるから大丈夫
そこには、そこには何も無いのに
夜の海で光る泡を掴む
泡は、泡は掴めないのに
沈んで行けもしない
身体は朽ちるまでが長いよ
早く終わらせようとして、
でもそれも上手くできなかった
透明の鱗を持っていこう
そこには何も無いのに
#スキしてみて