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Nikon Zテレコンバーターをお勧めする理由

こんにちは♪Aliceです。
【Nikkor Z180-600mm f/5.6-6.3 VR】の発売で盛り上がっているNikon Zマウント界隈ですが、【テレコンバーター】についてお伝えしたいことがあり、記事にする事にしました。

【テレコンバーター】(以下テレコン)とは、対応レンズとカメラボディの間に装着し、焦点距離を延長する光学レンズの事です。

各社概ね1.4倍と2.0倍をラインナップしています。
開放F値がそれぞれ1.4倍で1段、2.0倍で2段暗くなります。

例)300mm F/2.8レンズの場合
1.4倍テレコン装着→420mm F/4
2.0倍テレコン装着→600mm F/5.6
になります。

例)500mm F/4レンズの場合
1.4倍テレコン装着→700mm F/5.6
2.0倍テレコン装着→1000mm F/8

【サンニッパ】を所有している方が2倍テレコンも併用すれば、1段暗いものの【ロクヨン】を併用しないで済む訳です。

※実際、撮影現場にサンニッパとロクヨン両方持ち込むのは難しいです。
大型のキャリーケース型カメラバッグと、大型のカメラバッグを背負っての移動は、車で行ける現場以外では厳しいと思います。

業務用途のプロのスポーツカメラマンなどは殆どテレコンを使わない(サンニッパとロクヨンが必要なら持ち込める)ので、
『テレコンは画質が落ちる』
『テレコンを着けるとオートフォーカスが遅くなる』

と言ったイメージが定着してしまっています。

だからプロは使わないのだと。

本当にそうでしょうか?


以下、そのようなネガティブな固定概念を払拭するために、私なりの解説を行います。


私は、キヤノンEF/RFマウントユーザー時代に2倍テレコン(エクステンダー)は散々使って来ましたが、ピントズレの無いEOS R6との組み合わせでは、ヨンニッパの2倍でハチゴロー(800mm F/5.6)にしても充分実用的な性能でした。

巷で言われる程AF速度の低下はありませんでした。

(※AFが遅くなると仰る方は、送電力・電圧が足りないカメラボディを使用しているだけだと思われます。
事実私も、EOS 7D MarkⅡにEFサンニッパ×2倍エクステンダーで使用してみた所、明らかなAF速度低下を体感しました。)

AFは全く関係無いとして、『テレコン装着による画質の劣化』がフォーカスされる訳ですが、その点も下記2点に起因するものと考えます。

①ISO感度が上がること
②焦点距離が倍増することによる手振れ


よって、光学的にテレコンの影響で画質が劣化する訳ではない、と言いたいです。


①→当然です。
ですが、テレコン無しでISO100で撮れる環境で、2倍テレコン装着によりISO400になったところで、まず画質に影響無いと思います。
ですが、ISO1600がISO6400になったら、全く話は変わります。

『2倍テレコンは画質が悪くなるから使えない』と仰る方は、Exif情報でISOを確認してみましょう。


②→物理的に当然です。
手持ちはもちろん、三脚に据えても風の影響を強く受けてブレます。
焦点距離が2倍になっているのですから、シャッタースピードを2倍にしたところで手ブレを完全に防げるとは言えません。
撮影後モニターでのチェックではブレていないように見えても、PCの大画面では僅かにブレていた、何てことはザラです。
この微小な手ブレが、テレコン装着によって解像性能が低下したのと勘違いしている方が多いと思います。


①②以外にも、気温が高いと空気の揺らぎ(陽炎)の影響を受けて解像しません。
これも超望遠域特有の悪因です。

陽炎メラメラではどうやっても解像しません!!

『テレコンは1.4倍までなら何とか使えるけど、2倍は無理〜!』
みたいな発言を聞いた事ありませんか?
それは、ISOが2段高くなり、更に手ブレのリスクを回避する事が出来ない方の発言である、と考えて欲しいです。

要は使い方です。
★使い方を間違っていて結果が出ない事を、機材のせいにしてはいけません。

ココが重要★


長々と2倍テレコンというモノそのものの、知識と肝心な前提を記載しましたが、この点を踏まえて【Z TELECONVERTER TC-2.0x】を評価してみます。

【Z TELECONVERTER TC-2.0x】

いわゆるサクジロー🌸


SUPERGT2023 公式テスト富士🗻


作例はそれぞれ、下記マスターレンズとの組み合わせです。

・メジロ×河津桜
→Nikkor Z400mm f/4.5 VR S

・SUPERGT
→Nikkor Z70-200mm f/2.8 VR S


どちらも絞りは開放で撮影しており、800mm F9と400mm F5.6です。

Zヨンヨンゴと2倍テレコンの組み合わせは、開放F9と暗いものの、テレコンを着けない素のヨンヨンゴと同等に解像しました。
軽い分、Z800mm f/6.3より扱い易い場合もあると思います。
F9はかなり暗いですが、AFへの悪影響は全く感じませんでした。

もっと驚くのはZ70-200との組み合わせです。
2倍にした400mm F5.6でも、ZヨンヨンゴやZ100-400と描写の差を感じません!
こちらもAF速度の低下など全く体感できません(Z9の話です)。

よって、Z70-200mmとこのTC-2.0xさえ所有すれば、70-400mm f2.8-5.6としても使え、Z9であればDXクロップで600mm f5.6でも充分実用的です。

70-600mm f2.8-5.6とも言えます!

描写性能に妥協せず荷物を減らす事が出来て、究極な話、所有レンズを減らすことも出来ます。

因みにZ TELECONVERTER TC-1.4xも長い入荷待ちの末、入手出来ましたが、正直な話このTC-2.0xほどの感動はありませんでした。

1段暗くして1.4倍にするくらいなら、DXクロップかトリミングで充分だ、と感じました。

よって、Zテレコンを選ぶならTC-2.0xをお勧めします。

2倍テレコンは素晴らしい!!

【Z TELECONVERTER】いかがでしたか?
食わず嫌い、もしくは過去にテレコンで巧くいかなかった経験がある方も、ミラーレス時代のテレコンを体験してみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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