パスタが茹であがるとき
午前三時。
夜食のパスタ。
思い出す、もう昔のこと。
バイバイで別れた。
バイバイって言ったら怒られた。
音がないと寝られない人。
ゲームしながらyoutube垂れ流してる人。
教養のある人なのに、人の気持ちはわからない。
きっと自分自身のことも分かってない人。
その人に言った、悲しい人だね。
幼いころに見た、○○夫婦離婚、価値観のすれ違いが原因。
今になってわかってきた。
あぁ、これが価値観の違いか。
バックグラウンドが違うだけなのに。
それだけ、だけなのだろうか。
価値観、過ごしてきた環境によって形成される。
そこで得た知識、感性、経験。
誰から見ても温室育ちの私。
ミニトマト。いちご。もやし。
世界を知らない。
わかっている、わかっていたはずだった。
私の世界は、あまりにも私色になりすぎていた。
それもそれで素敵だが、それではいけない。
私色だけではいけない。
私の世界はまだ小さくてもいい、これから大きくしていけばいい。
世界は、特定の色に染まってはいけないと思う。
だから、私には経験値が必要だった。
少なくともその人の影響もあって、私は留学を決意した。
私の知らない世界を知るために。
パスタが茹であがるのを待つ時間、
レンジの前でチンっの音を待っていた、
あの頃の無知なわたしを思い出す。
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