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ALGO INSIDE#2 Biz×Techの掛け算人材になるために 〜戦コン出身者が今のAlgoageに集まる理由〜

こんにちは、株式会社Algoageの採用担当、大野です。

今回は社員インタビュー第2弾、AIソリューション開発部部長の横山さんにインタビューしてきました。

「Algoageでの成長環境を知りたい」「スタートアップで幅広く経験し深いスキルをつけたい」という方には特に参考になる記事だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


学生時代はAI分野を研究。並行してモバイルアプリ開発も経験

--横山さん、本日よろしくお願いします。これまでのキャリアについて聞いていきたいのですが、まず学生時代はどんな研究や活動をしていましたか?

東京大学・大学院時代にはAI分野で研究を行っていました。実は、弊社CEOの安田とは同じ研究室仲間でした。それと、研究とは別に自分でモバイルアプリのサービス開発もしていました。

--サービスを立ち上げた経験もあるのですね。その経緯を教えてください。

きっかけの一つは大学生の時、日本の大手メーカーが、グローバル化や不況の波についていけずに次々に事業縮小しているのを目の当たりにしたことです。大企業だからといって経営が安定しているとは言えなくなり、これからはどんな環境に身をおいても自分の力だけで生き残れる人材にならないといけないと感じました。そんな想いから、自分でサービスを作れるようになりたいと考えるようになりました。

そこで、大学時代の研究を社会に役立てたいという目的で、教育系のスマホアプリを作りました。これはいわゆる暗記アプリで、AIがこれまでの勉強ログを解析して、”忘れそうなものだけ出題してくれる”ことを特徴としたものです。

実際開発してみると、AIの精度自体はかなり高く、テストユーザーさんの学習効果も有意に伸びていました。AI技術やコーディング力などのTechスキルがあれば、自分が作りたいものを形にして世の中に出せるんだということを実感しました。対象ユーザーの母集団は大きくなかったのですが、誰かの役に立ちたいという動機から開発していました。

しかし、対象とした市場がややニッチであり、事業として拡大していくには少し厳しいのではないかと感覚もありました。収益の最大化が目的ではなかったとはいえ、安定的に収益を生み続けるビジネス観点のスキルがなければ、当初の目的であったユーザーの役に立つことさえ適わないということは、大きな学びでした。

ちょうど卒業に差し掛かっていたこともあり、事業継続は諦め就職することにしました。

--就職先はどのように選びましたか?

学生時代のアプリ開発の教訓は、Techスキルだけでは、”いい機能”は作れても”いいサービス”にはならず、Bizスキルも重要ということでした。

なお、ここでいうTechスキル、Bizスキルは下記のようなイメージです。
Techスキル :AI技術やコーディング力、またはそれら専門エンジニアをマネジメントする力など
Bizスキル :筋のいい市場を見極め、戦略を立てる力など

そこで、テクニカルな領域を突き詰めたり、サービスを開発したりすることには依然として興味があったものの、まずはBizスキルを鍛えるために戦略コンサルティングファームに就職しました。

戦略コンサルでは、様々な業界の顧客を対象に、新規事業戦略の策定や新規事業の仲間づくり支援などに取り組みました。顧客の課題に寄り添い、必要な情報・示唆を正しくスピーディーに、適切な方法で提供する力が鍛えられたと思います。

コンサルファームでのやりがいと自身のキャリア観の葛藤

--顧客新規事業や、事業拡大のお手伝いをする中で、ビジネス観点で事象を見定めるスキルが磨かれていったのですね。

そうですね、非常に仕事は楽しく、優秀な先輩方も多かったため刺激のある環境でした。

ただ、あくまでコンサルタントという立ち位置なので、自分自身で事業に責任を持つわけではないことに、もどかしさを感じることもありました。仕事は楽しいけれど、一方で、そもそもコンサルティング業界を選んだのは、いずれ自分で事業を作れるようなBizスキルを身に着けるためでした。そうした自身のキャリア観と照らし合わせた時に、この会社にいつまでいるべきなのかという葛藤は常にありました。

--コンサルティング業界を選んだ理由が、同時にジレンマも生じさせてしまっていたのですね。具体的に転職を考えるようになったのは、いつ頃だったのですか?

まず前提として一般的な基準についてお話しすると、コンサルティングファームでは(呼び方はいろいろあれど)アナリスト→コンサルタント→シニアコンサルタント→マネージャー、という具合にキャリアを段階的に踏んでいきます。

その中で、直接顧客とコミュニケーションを取ってビジネスを推進する業務は、マネージャーになってから取り組むので、”マネージャーになること”を一つのマイルストーンと考える人が多いです。

当初は私も、”マネージャー”になるまでは転職する気はありませんでした。

ところが就職から2年が経過し、”コンサルタント”としての業務を任せてもらえるようになった頃、今後のキャリアについて考えるようになりました。

そのときは丁度、コンサルとしてのスキルが一通り身についてきた実感を感じ始めた頃であり、今転職すべきなのか、それとも当初の想定通り、顧客マネジメントに取り組めるマネージャーになるまで、もう2〜3年待つべきか、という迷いがありました。

コンサル時代の横山さん

--マネージャーになる前に転職を決意したきっかけは何だったのですか?

キャリアについて先輩やOBに相談した時、「マネージャーになれたからといって、すぐに大企業の顧客マネジメントができるようになるとは限らないよ。大企業と言っても様々な組織文化がある以上、”顧客マネジメントとは何か”をちゃんと理解できるのは、マネージャーになってから実務を5年、10年経験する必要があるんじゃないかな」と言われました。

その話を聞いて、私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。

私のキャリアにおいて重要なのは、”顧客マネジメントができるようになること”です。ですが、いつの間にか”マネージャーになること自体”をマイルストーンのように考えており、実際のマイルストーンはさらに5年10年先だという当たり前の事実を見逃していました。

元々の目的であった”自分で事業を立ち上げられるようになるために、Bizスキルを鍛える”というキャリア観に照らし合わせると、投資期間としては少し長すぎると感じました。

さらに背中を押してくれたのは、先輩の「結局、実際に顧客マネジメントの経験を積むことが重要なわけだから、必ずしもそれがコンサルファームの中である必要はないんじゃないかな?コンサルからステップアップしなくても、自分のやりたい仕事で同じ経験をできるのであれば、その方が横山くんのキャリアにはあっているんじゃない?」という言葉でした。

結局どこでバットを振っても身につく能力が一緒なら、コンサルに残って2〜3年後にバッターボックスに立つのを待っているのではなく、他の環境ですぐに挑戦することの方が自分には良いのではないかと考えに至り、転職を本格的に考え始めました。

--転職活動ではどんな会社を受けていましたか?

AIベンチャーを何社か受けていました。たくさん広げて受けるというより、キャリア観にマッチした会社のみ選考に進んでいました。

--AI業界に絞っていたのですね。コンサルの方はAI業界に限らずメガベンチャーの事業企画系にいく方も多いイメージなのですが、横山さんは選択肢にありましたか?

メガベンチャーという切り口で転職する友人は確かに多いですが、私は見ていませんでした。

ある程度大きい会社ですと、どうしても組織が分かれてしまい裁量や学習機会が限られるので、自分の目指すキャリア形成にマッチしないと感じました。

AI技術は現在注目されている分野であるからこそ、大手の顧客や規模の大きいプロジェクトにも、裁量を持って取り組めるチャンスがあると感じて、AIベンチャーに絞っていました。

--ちなみに横山さんが次の転職で一番叶えたかったことは何ですか?

学生時代のプロダクト開発をしたエピソードで、BizスキルとTechスキルどちらの力も必要だと感じたことをお話ししたと思います。戦略コンサルに在籍した2年間でBizスキルは一通り力をつけることができたので、この経験を活かしながらTechスキルの知見を深めていける会社を探していました。

BizとTechの両方のスキルを身につけることで、自分で事業を作れる力をつけると共に、人材市場においても、自分ならではの付加価値を付けていけると考えました。どちらかに特化している方は結構いますが、BizスキルとTechスキルの両軸で活躍されている方は非常に稀で、世の中で強く求められていると思っています。

実現させたいビジョンとAlgoageでの成長環境

--転職先の候補は複数あったと思うのですが、その中でなぜAlgoageに決めたのか、決め手を教えてください!

Algoageが「大手・小規模ベンチャーの良さを兼ね備える特異なポジション」であること、そして「Techリードとしても成長できる環境」があると感じたためです。

"大手・ベンチャーの良さを兼ね備える特異なポジション"
個人の成長環境という観点でAI企業の大手とベンチャーを比較すると、”チャレンジできる案件の豊富さ”、”各個人に与えられる裁量の大きさ”、という点でトレードオフの関係にあると考えています。大手企業は実績や幅広いコネクションから、チャレンジングな案件のチャンスには恵まれるものの、裁量が与えられないことが多く、一方でベンチャー企業であれば、一人一人の業務守備範囲が広く小回りが効くものの、案件の規模や種類は限られてきます。

その点Algoageは、トレードオフ関係にある2つを、”おいしいとこどり”できるポジションにあります。

AlgoageはDMMという親会社がいる特異なAIベンチャーで、親会社の強力なバックアップで営業機会には非常に恵まれています。一方で、ベンチャーとして独自の意思決定権限を持つこともできています。

そこに惹かれて入社しましたが、働き始めてさらにその魅力を実感しています。

--実際どのような場面でそう感じましたか?

DMMさんが多角的なビジネスを展開していることもあって、様々な業界と連携しながらビジネスを進めることができています。例えば、「今度○○(誰もが知る有名企業)の社長に会うけど、提案あればついてくる?」といったように、DMM経由で大手企業の経営層に直接プレゼンする機会を設けていただくことも多く、挑戦する機会が豊富です。

一方で、会社組織が縦割りではないので、業務フローや定型タスクに縛られず、End-to-Endで全てに裁量・責任を持って仕事に取り組めます。もちろんキャッチアップは大変ですが、本質的な能力をつけることができると感じました。

実際に戦略コンサルから他の大手AIベンダーに転職した友人がいるのですが、「ビジネス担当と技術担当で、組織としてきっちり分けているから、自分がやっている業務は結局コンサル時代とあまり変わらない」と言っているのは衝撃でしたね。Algoageは、大手と違って、まだそこまで組織が出来上がってないからこそ、広い裁量と学習機会が得られることを痛感しました。

"Techリードとしても成長できる環境"

CEOの安田(右)やCTOの大野(中央)を筆頭に、AlgoageのメンバーはBizサイドもやりながら、バリバリエンジニア・Techリード(エンジニアメンバーを主導し開発に責任を持つ立場)としても活躍しています。

この二人が私にとってロールモデルになるなと思ったのも魅力の1つでした。

AI分野では一般に、研究者出身でそのまま会社を立ち上げる人が多いため、研究分野のみに特化していることが多いです。しかしその先の事業を作るとなれば、AIエンジンを作って、ソフトウェア、アプリケーションを作り、さらにBizスキルもないと事業価値につなげることができません。

つまりAI技術を事業化につなげるには、スキルセットとして「AI分野の研究」「ソフトウエア」「Biz」の3つの要素を全てを満たす必要があります。

そんな人材は非常に希少な中、安田と大野は、それらを全て兼ね備えているロールモデルでした。

そんな二人の下で一緒に働ければ、AI研究だけに留まらず、実際にAIを事業化するために必要な要素を広く学べるのではないかと感じました。

実際私も二人に倣い、Bizサイドの業務だけではなく、時にはエンジニアとしてコードも書きながら、Techサイドでもバリューを発揮できるよう、幅広く業務に取り組ませてもらっています。

--横山さん、コードも書いているんですか?

はい、プロジェクトによって対応しています。

私は自分から手をあげただけなので、Bizサイドのメンバーに必ずしもエンジニア業務もお願いするというわけではなく、あくまで希望すれば環境は整えてくれるイメージです。

私はTechリードとしても深く知見を身に付けたかったので、コスパよくスキルを身につけられるようなコーディングタスクを安田や大野に厳選してもらい、それを担当させてもらっています。

ちなみに、CTOの大野は過去にディープラーニングの先生をしていたので、AIを勉強してきていない人も短期間でエンジニアで育てあげるノウハウを持っています。コーチとしても優秀なので、文系出身の方でも安心して飛び込んでいただいて問題ないかと思います。

--Biz×Techの両軸を学びたいと思って転職した横山さんにとっては、至れり尽くせりな成長環境ですね(笑)。

改めて言葉にしてみると、その通りですね。そんなうまい話があるのか?と思う方もいるかもしれません。(笑)

ですが、今のフェーズのAlgoageにおいては、Bizサイドの人材もTechリードとして育成することが、実は会社としても合理的なのです。

受託業においては、案件と人材のバランスを取ることが経営上の最重要論点です。案件をたくさんとれても、PJを回せる人がいなければ、営業人材はただのコストでしかない。会社の規模がまだ小さい今だからこそ、”営業だけできる人”よりも、会社の状況に合わせて柔軟に活躍できる人材が求められています。

私個人の成長意欲と、会社として投資合理性が完全に一致しているため、非常にいい環境で働くことができています。


"コンサル時代についた力を活かしながら、さらに学べる"

--私も横山さんは社内の誰よりも幅広くご活躍されている印象を受けています(笑)。現在の業務範囲を具体的に教えてください。

大きく分けて営業とPM(プロジェクトマネージャー)の2つをメインで行っています。

営業は、文字通りプロジェクトを受注することがミッションです。各業界・企業における課題の仮説を立て、顧客が求めるAIソリューションを設計し提案しています。

PMは、顧客とコミュニケーションを取りながら、AIソリューションが事業価値に繋がるようプロジェクトを推進することがミッションです。エンジニアメンバーの知見を借りながら、ソリューション設計を具体化し、アクションに落とし込みながらプロジェクトを進行していきます。

--現在の業務で、魅力に感じることはなんですか?

業務の性質上、自身の経験を活かして会社へ貢献できるだけでなく、成長機会にも恵まれていることです。

PM業務では、前職でも経験してきた作業設計や顧客との合意形成部分で、Bizスキルを活かすことができますし、技術側に入り込んで地に足のついた議論を進めて行くので、AI導入を推進できる力を身に着けられていると実感しています。

そして営業では、Bizスキルの集大成が求められると思っています。高額な、形のないソリューションを売れるようにするには、ロジックや顧客理解、資料作成能力だけでなく、それらを通して、顧客から短い時間で信頼を得ることまで求められます。

戦略コンサルで鍛えたBizスキル活かしつつ、実際に顧客から信頼を獲得するという、より高度な挑戦もできるので、新たな学びも習得できています。

転職してみて驚いたのは、Algoageで働く中で、TechスキルだけでなくBizスキルの面でも、コンサル時代よりも急速に自分の成長を実感することですね。やはり、業務全体に責任を持って全力で取り組み、さらに顧客から直接そのFBをもらえるという環境が、成長を加速させているのだと思います。コンサルにいたらこのチャンスにたどり着くまでに数年がかかっていたと思います。

加えてAlgoageには、親会社の力添えもあってチャンスが沢山転がっており、失敗を恐れずにチャレンジできることが魅力です。コンサルで一定Bizスキルをインプットした人にとって、最高のアウトプット環境だと思います。

--ありがとうございます。最後になりますが、横山さんはAlgoageをどのようにスケールさせていきたいとお考えですか?

AI業界は話題先行で急速に伸びている印象がありますが、それに伴ってスケールできている企業は少ないと感じています。だからこそ白地の部分は多いと思いますし、親会社がいるAlgoageだからこそのポジションを狙っていき、AI業界全体を盛り上げていきたいと考えています。

具体的には、現在の受託業をてこに、中長期的にはスケールするプロダクトを作っていきたいと思っています。受託業は、拡大するには人を増やす必要があり、スケールには限界がありますからね。

”受託業で様々な課題の種を探し、筋の良いタネを見つけたら、プロダクトとして育てていく”と言った方針を掲げています。

ここでも、親会社がいるという特異性が活きてきます。本来、受託からプロダクト化するときは、受託先企業と契約面で揉めることが多いです。顧客からしたら、開発したものを競合にばら撒かれたらたまったものではありません。

一方Algoageでは、DMMグループ全体で受託→プロダクト化までを全力でサポートしてくれます。DMMには40を超える事業部があるので様々なことに取り組めますし、各事業部の改善を受託業として引き受けながら、価値があるものができればプロダクトとして一気に横展開していきたいと思っています。AmazonのAWSと同じですね。

親会社がいるAIベンチャーとして、他とは異なる戦い方ができることもAlgoageの魅力です。



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