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読書レビュー

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2021年1月の記事一覧

The Model 福田康隆

仕事上普段から耳にしている分野であるため、この本のことももちろん知っていたし、現在のトレンドに関しても理解していると考えています。

そういう意味で、書かれているテクニックや考え方に関しては目からうろこのようなものは自分にとっては無かったが、この本を読んで著者福田さんファンになったと感じるような素晴らしい内容でした。

営業という人間の泥臭いところとシステムが複雑に絡み合う領域において、それらを1

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Class Act 安積陽子

「見た目の教養」というテーマで、普段あまり意識していない、あるいは優先順位が高くならない人に対して、如何に見た目が重要か、ニューヨークのビジネスマンを題材にどう意識をすべきかを教えてくれます。

身だしなみ、装い、振る舞いの3つをテーマに基本、プラスワン、エグゼクティブクラスがそれぞれ気にするべきポイントがまとまっています。

一度に全部は覚えられないし、実践に移すのも難しいでしょうから、参考書と

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天才を殺す凡人 北野唯我

2年前の発売当時から読もうと思って手に取れなかった本ですが、ようやく読めました。

タイトルからして「凡人が天才の可能性を摘むことだってあるよね」ぐらいに思っていましたが、読んでみるとストーリー仕立てになっていて、天才、秀才、凡人のそれぞれの特徴や考え方をわかりやすく分析し、それがビジネスの仕組みとどうつながっていくのかがまとめられていました。

その中で大多数の凡人が稀有な存在である天才とどのよ

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優れたリーダーはみな小心者である 荒川詔四

一般的にリーダーは小心者とは真逆のような人であることが語られることが多いのだが、あまりにもストレートに正直なところに興味を持ちました。

小心な楽観主義者が最強である。トラブル解決はリーダーの重要な役割の1つ。トラブル報告を受けたら「これこそ自分の出番だ」とむしろ喜ぶべきもの。

小心者は何にも動じない仙人のようになれないので、「順調にトラブルは起きるもの。トラブルが起きているから順調なのだ」と自

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ポートフォリオワーカー マダム・ホー

副業より複業という今っぽいタイトルに惹かれて手にとってみました。

20代で1億円の資産を築き、25の仕事をこなしている筆者のノウハウが詰まった本でした。

1つの仕事という一本足打法からの脱却し複数の収入源に切り替える。

労働収入から不労収入へとシフトし、経済的自由と心の自由を持った生活を実現する。

心、知識、行動を変えて実現する。

究極の贅沢とは、 良い人々と一緒に、自分が好きなことを仕

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神・時間術 樺沢紫苑

時間術とか仕事術ようなスキル本は過去に結構読んだことがあるので、最近は見かけても目に止まらないのですが、年末年始で色々とリセットしてみようと思い読んでみたのですが、学びが多かった。

集中力のリセットを効率的に行う。100の集中力を120にするのは難しいが、疲れて70になっているものを90にするのは簡単。集中によって処理速度があがれば作業効率があがり、結果低い集中力で実施するのに比べて時間が増えた

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最強の働き方 ムーギー・キム

一流の育て方を読んでファンになったムーギー・キムさん。

シンガポールの話もチラチラとでてくるのでイメージしやすくスラスラと読めました。

何度もするであろう同じ話でも、毎回少しでも上達してプロになる想いを持つこと。

他人の土俵でも相撲を取れるようになり、専門以外でも最低限の知識は持ち一定の洞察力を有すること。

リアクティブではなくプロアクティブ。何か発生する前に先手を打ち状況を作り出す側に回

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実行力 橋下徹

大きな組織のリーダーや大企業で働く人が読むと共感が得られるポイントがより多いと感じました。

人事権を持つリーダーであれば、最後は交代してもらえばいいので終始穏やかに対応すれば良い。

反対派は実力者であるケースも多い、最後は従ってもらうを条件に側近に登用して物事を進めていく。

リーダーは小さな問題には目をつぶり、メンバーでは気づかないあるいはできない大きな問題をみつけて対処する。

勉強する際

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1分で話せ 伊藤羊一

チーム内にどうしても説明が長くなってしまうメンバーがいます。

結論だけ聞ければ十分なケースで、事前の経緯から延々と話し続けてしまうタイプ。

丁寧に説明しようとしているというより、ロジカルに話している自分に酔ってしまっているようにも感じることがあり、シンプルに伝える技術を学んでほしいと思ってプレゼントしました。

相手はあなたの話の8割は聞いていない。

誰にどうしてほしくて伝えるのか?

相手

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サイエンス・マネジメント 長瀬勝俊

営業を徹底的に標準化する解説書ではあるが、営業のみならず様々なプロジェクトマネジメント、さらにはIT開発にも十分応用ができる内容でマネージャー業務を科学している内容です。

以下メモ。

ビジネスにおいて重要なのは1人のホームランバッターを生み出すことではなくアベレージヒッターを量産するための仕組み化。

マネージャーはメンバーが目標達成に挑む過程に現れる阻害要因の取り除くことを最優先に行う。成果

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二人のカリスマ 江上剛

「二人のカリスマ」 江上剛

イトーヨーカドーの創業者である伊藤雅俊とその伊藤の下でセブン&アイ・ホールディングスを成長させた鈴木敏文の二人を描いたノンフィクションに近いフィクション。

戦後、本当に何もないゼロからのスタート。見知らぬ土地で自分たちの商売を立ち上げていくために「成長よりも生存」という考え方を元に、「お客様に対して正直な商売をする」ことで少しずつ信頼を積みあげていく様子がとても印象

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