自然からの感受とその表現
scientia intuitiva や imaginatio といった作用、非線形性、不確実性、そして不可知性により生じる希少な想起はカオス的であり、神秘的で、その働きは恩恵となり、創造性の源泉となる。このプロセスは神概念やその知覚にも深く関わっている。
ratio intellectus の一連の働き。natura からの感受が conatus の指向により imaginatio に受け取られ、cogitatio として、intellectus による scientia rationis からの natura 理解がなされる。scientia intuitiva はその身体知。
それにより自然の本質を、表現を手法を直観的に捉えられ、自由に思いのままに理想と目指し形にし、それを媒介に、鑑賞者たる imaginatio の受け手に還元する。
五感を通じた外界の刺激の感じ取り、知覚による感情や興味関心の発生、それらの理性による理解と、認知的な価値判断。
一例として脳の扁桃体。知覚刺激に対し素早く感情反応を引き起こし、前頭前皮質が遅れて分析や解釈を行う。
知覚と感情が直結している一方、理性がその感情を整理、意味づける役割を果たしていることを示す。
この段階で conatus による初期反応は整理され、意味づけが深まり、自然に対す感受が知的に認識され、個人の理想や価値観に結びつく形で定義される。
このプロセスは scientia intuitiva と関連し、ratio intellectus が自然からの感受を理解し、明確化し、scientia rationis に採り入れられる。 そこに基づいた営みとその経験が、ratio intellectus を充実させ、個人の発達とともに自然の本質を直観的に捉える能力が深まり、最終的には自然の本質をより鮮明に直観的に捉える状態へと導かれる。
自然にふれた conatus がそのいきいきとした躍動感と輝きに共鳴するとき、そこに生まれる尊重と分かち合いの意識が慈しみとなり、伝達の試みへと至る。鑑賞者もまた、これを通じ自然に対する感受や理解を得ることにより、互いの conatus が共鳴する機会が生まれることとなる。