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イタリア旅行記(北部)

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ヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州、リグーリア州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、フリウリ=ヴェネッツィア・ジューリア州、エミリア=ロマーニャ…
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ナポリ・ヴェスヴィオ山の美しい朝焼け☆イタリア旅から帰国しました

先日、イタリア旅から帰国しました。 今回は、相方さんと一緒に、3ヶ月弱の長期の旅。 フィレンツェからスタートして、北イタリア、そして、シチリアから南イタリアへ。 途中、マルタ共和国にも、ちょこっとだけ足を伸ばしました。 このような機会は、二度となく、とても貴重な体験。 大切な記録として、ここ、noteに書き留めていこうと思います。 まずは、ナポリの美しい朝焼けをご覧下さい。 シチリア・パレルモ(Palermo)から、夜行フェリーで、ナポリ(Napoli)へ。 寄港前の美

イタリア大好き!⑨ 愛すべき郷土料理の数々

日本では、食べることが出来ない食材もあります。 例えば、「肉のタルタル(Tarutaru di carne)」。 「生肉(Carne cruda)」を叩き、調味(非加熱)するのですが、お店によっても、かなり違うテクスチャー、味わい、盛り付けで提供されます。 強烈に印象的だったのは、スローフード発祥地・ピエモンテ州のブラ(Bra)で食べた「仔牛の生肉」で作った「生サルシッチャ(生ソーセージ)」。 友人のシェフに、是非、食べなきゃと勧められ、初めて食べたのですが、これが美味しく

イタリア大好き!⑦ 惚れ惚れする美しい海!

日本と同じように、海に囲まれているイタリア。 海が大好きな私は、イタリアを訪れる度に、その美しさに心を鷲掴みされています。 強烈に記憶に残っているのが、トレミティ諸島(プーリア州)のサン・ニコラ島の海。 「アドリア海の真珠」と呼ばれるのに相応しい美しさ。 ただ、ただ、ため息をつきながら、眺めるばかりでした。 サルデーニャ島・タロッス遺跡の高台にあるサン・ジョバンニの塔から眺める海も、迫り出す地形と共に美しく、圧巻! 朝の海も印象的でした。 ヴェスヴィオ火山の奥から昇る太

イタリア大好き!⑥ 素晴らしい絵画芸術・フレスコ

フレスコ画(Affresco)も、必見です。 イタリア各地、様々な教会に残るフレスコ画は、そこでしか見ることができない絵画芸術です。 私が、印象的だったのは、ジェノヴァ(Genova)で、最も古い教会のひとつ サンタ・マリア・ディ・カステッロ教会(Santa Maria di Castello)の回廊の壁に描かれているフレスコ画「受胎告知(Annunciazione)」です。 15世紀中頃から、ジェノヴァで活躍した芸術家、ジョヴァンニ・マゾーネ(Giovanni Mazo

イタリア大好き!⑤ 素晴らしい絵画芸術・モザイク

「モザイク(Mosaico )」。 学生時代に、眩いばかりの、ヴェネツィアのサンマルコ寺院内を見て、目に焼き付いたのが、私の「モザイク」の始まり。 これまでに、様々な「モザイク」を見るために、足を運びました。 世界遺産でもある、アクイレイア大聖堂内の、床一面に広がるモザイクは、ただただ、圧巻! 古代ローマ時代のもので、これだけ保存状態がよいのは、とても貴重で 見応えがありました。 そして、私の中での一番は、トリエステ(Trieste)のサン・ジェスト聖堂内のモザイク。

イタリア大好き!④ 想定外のハプニング アックア・アルタ in Venezia

「アックア・アルタ(Acqua alta )」。 イタリア語で「高い水」という意味ですが、異常潮位現象「冠水」「浸水」を表す言葉としても使われています。 日本でも、時々、映像が流れている水の都・ヴェネツィアの名物にもなっていますね。 私も、季節外れのアックア・アルタに遭遇。 ヴェネツィアの「潮位予報センター」が、「アックア・アルタ予報」を発表するのですが、秋(10月頃)から翌年1月までが、アックア・アルタになることが多く、8月末のこの時は、チェックしていませんでした。 天

イタリア大好き!③ 圧巻!ドロミテ山塊&南チロル料理

イタリア北東・東アルプス山脈の一部で、世界遺産(自然遺産)でもあり、大自然を有するドロミテ山塊(Dolomiti)。 西の拠点は、ボルツァーノ(Bolzano)、東は、コルティーナ・ダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)で、少し足を伸ばさないといけなく、時間もかかるのですが、それだけの価値はあり! 圧巻の大自然が待っています。 オーストリア文化が残る南チロル地方で、ドイツ語、イタリア語が飛び交い、現地では、オーストリア料理の流れを汲む、南チロル料理を味わうこと

イタリア郷土料理のお話・ピエモンテ州②~ お菓子 ~

前回、ピエモンテ州の郷土料理について、お話させて頂きました。 今回は、ピエモンテ州のお菓子に注目します。 まずは、地理的復習から、始めましょう! 1)ピエモンテ州(Piemonte)について 旅行記(北部)からも、豊かなピエモンテ州の様子を見て頂けます。 2)ピエモンテ郷土菓子の特徴ピエモンテ菓子を語るにおいて、必ず出てくるキーワードが「サヴォイア家」。 イタリア統一運動後、1861年成立したイタリア王国(首都:トリノ)の王家として君臨した家系です。 イタリア最後の

イタリア郷土料理のお話・ピエモンテ州(Piemonte)

今回は、イタリア北西部にあるピエモンテ州について、見ていきます。 1)ピエモンテ州(Piemonte)について 2)州都:トリノについてイタリア第4の都市として、博物館美や術館も多く、感性を刺激される街、 また、ミラノに次ぐ第2の工業都市として、フィアット(FIAT)等の 自動車工業の拠点でもあります。 世界遺産として登録されているのは、カステッロ広場にあるトリノ王宮をはじめ、サヴォイヤ家の王宮群。 見応え十分です。 キリストが十字架から降ろされた後に包まれ、身体の形が

イタリア郷土料理のお話・フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州

今回は、イタリア最北東に位置するフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州について、見ていきます。 レシピ集でも、いくつか郷土料理をご紹介していますので、 併せて、理解を深めていきましょう。 ****************** 1)フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州   (Friuli-Venezia Giulia)について2)州都:トリエステについて紀元前時代は、イストリア人が定住。 (トリエステから西に位置する三角形の地域が、イストリア半島) 古代ローマ帝国の支配下

イタリア郷土料理のお話・リグーリア州

ヴェネト州をご紹介した「イタリア郷土料理のお話・第一弾」。 第二弾は、北イタリア西側のリグーリア州について、書かせて頂きます。 ヴェネト州のお話 レシピ集でも、6~7月にかけて、リグーリア料理をご紹介しました。 それも併せて、まとめていますので、是非、ご覧ください。 ****************** 1) リグーリア州 ( Liguria ) について2) 州都 : ジェノヴァについて中世の時代、四大海洋都市のひとつとして繁栄し、 現在も、イタリア第一の港街として

イタリア郷土料理のお話・ヴェネト州②~ お菓子 ~

前回、ヴェネト州の郷土料理について、お話させて頂きました。 今回は、ヴェネト州のお菓子に、注目します。 ヴェネト郷土料理については、こちらからご覧頂けます。 まずは、地理的復習から、始めましょう! 1)ヴェネト州(Veneto)について旅行記(北部)からも、美しい街の様子を見て頂けます。 # ヴェネト州の記事 2)ヴェネト郷土菓子の特徴外国との交易、交流があった地域なので、その影響が色濃く残っています。 中世の時代に、海洋都市として栄えたヴェネツィア(州都)は、 オ

イタリア郷土料理のお話・ヴェネト州①

レシピ集がスタートして、6ヶ月目に突入。 これからは、郷土料理を切り口に、各州の特徴も、ご紹介していきます。 イタリアは、全20州。 ぞれぞれの地域色が、郷土料理にも、色濃く残っています。 お話したい事は、山ほどありますので、色々な角度から、 分かりやすく、ゆっくりと、まとめながら、お伝えしていきます。 どうぞ、よろしくお願い致します。 第一弾は、ヴェネト州をご紹介。 レシピ集3月~5月にかけて、多くのヴェネト料理をご紹介しました お料理と照らし合わせながら、見て頂くと、

イタリア郷土料理のお話・ヴァッレ・アオスタ州(Valle d’Aosta)

久しぶりの「イタリア郷土料理のお話」。 今回は、イタリア最小の州・北西部に位置するヴァッレ・ダオスタ州について、見ていきます。 ****************** 1)ヴァッレ・アオスタ州   (Valle d’Aosta)について 2)州都:アオスタについて雄大な山並に囲まれた盆地の街・アオスタは、2000年以上の歴史を誇ります。 アルプス越えの拠点として、古代ローマ時代からの重要都市であり、 遺跡や教会、美術品も多く残っており「アルプスのローマ」とも呼ばれています。