見出し画像

ドラマ日記 『ハイエナ』&『フェルマーの料理』(初回)

雑草魂の弁護士・結希凛子(篠原涼子さん)とエリート弁護士・一条怜(山崎育三郎さん)の対照的な2人による、法曹界での生き残りを賭けたスリリングな展開に加え、大人のラブストーリーも程よくブレンドされた物語『ハイエナ』の初回。

一条怜は国内最大手の法律事務所のエース弁護士。学歴・収入、全て完璧なのに恋愛が苦手で女性と縁がない。代表の新海健一(高橋克典さん)は意外なミッションを提示する。大企業グループのドラ息子の離婚訴訟だ。数週間後、午前4時のコインランドリーで怜は妖艶な女性・凛子と出会う。

凜子に一目惚れした怜。さまざまな趣味が合ったり、偶然が重なったり、あっという間に二人は恋人関係となり、キス。しかし、そんな上手い話があるものか…。

夫・三鬼修吾(大東駿介さん)と妻・三鬼一恵(鮎川桃果さん)離婚裁判の日、相手の弁護士として現れたのは凛子。一恵は度々不倫していましたが、修吾の方も精神的に不安定と診断されており、その診断書のデータを怜の家から持ち出したのが凛子でした。

裁判の負けが決定的となり、凛子の事務所に抗議に行った怜。そこで明かされたのは、凛子の秘書・川鵜壮子(瀧本美織さん)と幼馴染の刑事・榎本雄弥(久保田悠来さん)からもたらされた情報をもとにした、凛子の巧妙なハニートラップでした。

数学者の道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋文哉さん)と、謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊淳さん)が出会い、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく、真剣勝負ガチンコエンターテインメント『フェルマーの料理』の初回。

名門ヴェルス学園に通う北田岳の夢は、数学者になること。しかし、数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにした岳は、回答を白紙で提出。自分が偉大な数学者にはなれないことを悟ってしまう。

冒頭とラストは2024年。岳がシェフ姿をしており、部門シェフ・赤松蘭菜(小芝風花さん)が作った料理を、味見もせずに作り直しを命じます。「味見もしていないのに」と返す蘭菜に、岳は「見えないんですか?見えるでしょ?どうして見えないんだよ!」と怒鳴り。闇落ちしたかに見える岳。

後に海との会話にも出てきますが、この「見える」「見えない」が天才シェフになれるかどうかの境界線という意味のようです。

時間は遡って、岳は高校3年生。才能の限界を知り、新たな数学オリンピックを辞退したところ、理知長の西門景勝(及川光博さん)が激怒。退学処分にすると共に、援助した費用450万円を即刻支払うよう命じます。

学年トップの岳でしたが、退学となると、父・北田勲(宇梶剛士さん)の夢でもある東大進学が叶わないことになるため、土下座してすがりますが理事長は拒否。

そこに現れたのが、以前食堂で岳のナポリタンを絶賛した海でした。海から「料理人になるんだ」「お前の数学の才能は料理のためにある」といわれるもまだ納得していない岳。

そんな時、同級生の魚見亜由(白石聖さん)から東京行きを誘われた岳。行ってみるとそこは海のレストランで、ちょうど理事長主催の貸し切りパーティ当日。岳はメイン料理としてナポリタンを出したところ、出席者が絶賛。海は岳を皆に紹介し、理事長も後には引けず、岳と握手。

岳の退学処分は取り消され、東大にも合格しますが、入学辞退し、海の店で働くことに。岳が家を出る日、まだ口をきいてくれない勲でしたが、後を追ってきて息子の夢を応援するとハグ。今週の泣き所。宇梶さんはいろんな人の父親役をやってますね。

伝説のシェフ・渋谷克洋(仲村トオルさん)と謎の半裸男・淡島優作(高橋光臣さん)と会っている海。岳を評して「最高の脇役。モブ」と。渋谷からは「孤高」の忠告。

岳を「主人公」と持ち上げていますが、裏があるのでしょう。「孤高」となった海とは袂を分かち、闇落ちという展開かな。それでは最終回の着地点にならないか。まだその先があるんでしょうね。

志尊さんは、朝ドラ「らんまん」竹雄イメージを完全に上書きする俺様キャラを完璧に演じています。高橋さんは高校時代では『最愛』のヒロイン(吉高由里子さん)の弟を彷彿とさせる幼さを見せながら、2024年の厳しいシーンでは、ガラッとキャラを替えた熱演を見せています。

余談:ラジオ番組『こねくと』木曜パートナーの土屋礼央さんが出演する『ハートネットTV 眠れぬ夜は AIさんと 真矢ミキさんとお悩みに答えます』を見てみました。なごやかに進行していく中、真矢さんが最後にしっかり泣かせにくるあたり、さすがです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集