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わたしは、魔境にいた。

また熱を出した。
いつもの3日越えれば生き延びられる高熱かとおもったら、8日間の無限高熱列車に乗っていたようだ。

熱で意識が朦朧としている中、幼児とわたしは懸命に生き延びていた。
病院、漢方、中医学...あれこれ尽くしても熱が39度台より下がらない。多分周りのみんながコ...まで出てるだろうなあと思いながら倦怠のうちに死を夢む。

汚れつちまつた悲しみに、わたしのためにダルマさんシリーズを読んでくれる娘に涙する
汚れつちまつた悲しみに、悲しいニュースや悲惨な世界の情報のみが目につくようになる
汚れつちまつた悲しみに、急に妊娠線の跡が気になる

わたしは瞑想で世界を空にしていた。


そんな折、食事を調達しようと、ボーンブロススープを温めていたところ

がっしゃーーーーーーーーーーーん!

と全部落ちましたので、タオルを持って床にしゃがんだら、青い足が見えました。
少し疑問に思いながら見上げると、高尾山の不動明王様がいらっしゃいました。

なかしゅんに言え。

と、不動明王さまはなかしゅんさんの首を持ってむんずと私に見せてきました。

パチン、と急に正気に戻りました。
なにがなにやらさっぱりです。
突然出てきた不動明王様。突然連れてこられたピクトグラム化されたなかしゅんさん。

なかしゅんさんこと中村駿也さんは私のお友達です。そして気功のお師匠様でもあります。が、えーしゅんさんか...となっていました。なぜ渋るかというと修行をさせて頂くために会いたいので、寝たら治る病気のために会いたくなかったのです。とはいえ不動明王様がわざわざ来たのかも気になったので、2日くらい悩んでから連絡しました。

熱は下がったり上がったりを繰り返しました。読めない株価を見ているような発熱の曲線に違和感を感じながら会うまでの日を過ごしました。

しゅんさん、遠いのにわざわざ家まで来てくれました。本当にきました。(ドタキャンされるか、迷ったはてにたどり着かない想像しかしてなかったからめちゃくちゃビビった)

話しかけられている時、わたしは話が上手に聞けずに二重幅が気になってずっと見つめていました。

いくつかの動作をお願いされたためおこなったところ、

あこさんは、いま魔境にいます。

と言われる。

魔境について説明されていると頭がぼーっとしてきて話が聞こえなくなってくると手を振られて、
また魔境について説明されると頭がぼーっとしてきて話が聞こえなくなってくると手を振られて、
また魔境について説明されると頭がぼーっとしてきて話が聞こえなくなってくると手を振られて、
また魔境について説明されると頭がぼーっとしてきて話が聞こえなくなってくると手を振られて、
また魔境について説明されると頭がぼーっとして

どうやら私は魔境にいるのだ。

魔境とは、禅の修行僧が山中にこもり、断食し、座禅を続ける。そうした時に、魔境は現れる。美女が食べ物を見せびらかしたり、悪魔が出て、修行僧を脅したりする。これを乗り越えた僧のみが悟りを開ける。すなわち、トラウマから解放され、新しい人生の創造にこぎ着ける。もちろん、痛みから解放される。

少し話が飛ぶが、やりたいことがたくさんあるのにいまひとつ現状の自分から抜け出せないことに毎日苛立ちを感じていた。
答えが欲しい私は瞑想をしまくっていた。

暇あれば瞑想をして、自分探しをする。

でも潜在意識のポイントまでなかなかアクセス出来ず、すぐに浮上してしまい、焦る。

現代っ子なので、youtubeで【瞑想 ハイヤーセルフ 繋がりたい】みたいな安易な検索をかけて片っ端から試してみる。誘導瞑想は繋がりやすい。

臨済は、「瞑想により仏陀や如来が現れたときは(瞑想内のイメージの)槍で突き刺せ」「仏見たなら仏を殺せ」と教えている。これは、瞑想中に神格を持つものとの一体感を持った結果エゴが肥大してしまうのを防ぐ、すなわち魔境に入ってしまう状態を防ぐための教えだとされている。

直近の瞑想で、不動明王様と待乳山聖天の観音様とバーベキューをした回がありました。あとはお昼に出ている月がキレイだったので瞑想で階段を登りながら近くに見に行ったときは密教の十一面観音様の偽物がいらっしゃって、わたしの瞑想は神仏のオンパレードでした。

※あこの肥大化

魔境は、居心地はいい。考えごと出来るし、神仏が遊んでくれるし、どこにだって行ける。ただ、現実世界にいる意味が分からなくなってくる。

私は「集中」がトリガーで術式が発動していたようで、だからスープ落としたときなんだなとも理解。

総評としては、施術していただいたとき、私は久々に男性と手を握りあったのでめちゃくちゃドキドキしました。労宮でRaw kyunしました。おしまい(おしまい)

しゅんさんに教えてもらった魔境の話をしている羽生さんの話
https://forbesjapan.com/articles/detail/17703/1/1/1