3-保険で損したくなければ読んで..
まず最初にことわっておきますと、
私は保険会社で働いておりませんし、何か特定の保険商品をオススメしたりなど一切行いません。安心してください。
あくまで一般論として、民間の保険商品とどう付き合うべきかをお話したいと思います。
年金のことなど勉強して、「老後に備えて資金計画をしよう」と少しでも考えたなら、まずは支出面を見直しましょう。 しかも人生で2番目に大きな支出。それが保険。
1:まず結論から
なんでその数字なの?とかはこの後の記事を読んでください。
⑴医療保険について
⑵死亡保険について
⑶貯蓄性の個人年金などの保険
私は入りません。
2:民間保険の大前提
まず、大大大大前提なのですが、保険ってなんですか?
骨組みとしては以下の3つに分けられます。
1:病気やケガ、ガンに対して支払われる保険
2:死亡に対して支払われる保険
3:資産運用商品
これらが、掛け捨てだったり、貯蓄性を備えていたり、外貨だったり、先進医療がなんちゃらなど、複雑になっているわけですが、骨組みは上の3つしか無いです。
保険に入る理由は一つしかないです。
「何か起きた時に破産しないように備える」
これです。 「ケガしたら儲かる」みたいなギャンブルではないですよ?
これ、言われると「当たり前じゃん」と思うのですが、
今入ってる保険で「手術したら一律10万円給付!」とか「入院したら一律20万円給付!」とか入ってませんか?
「病院でかかる費用が賄えればいいのに無駄に大きな給付になってませんか?」
一度冷静に考えてみると面白いですよ!!
ですので、保険の大前提から考えて、まず知らなくてはならないのは
<医療保険では> → 病気やケガなどをした時にかかる費用のMAX
<死亡保険では> → 自分が死んだ時に遺族に必要な金額 です。
そして、それらを保険で賄うべきかどうかの判断をするわけです。
それでは一つずついきます。
3:病気やケガをした時にかかる費用のMAX
生命保険文化センターさんの調査、面白いのでぜひ読んでみてください。
この調査結果から抜粋しまして、
2%という数字を大きく捉えるか小さく捉えるかは個人の価値観なのですが、ほとんどの入院は60日以下なんだなということはわかると思います。
ということは、この滅多に起こらない60日程度の入院に対応できるようにしておけばいいわけです。(最悪のケースに備えておくということです)
つまり、対応できるのなら医療保険に入る必要はないですし、対応できないのなら医療保険に入るべきという簡単な理論です。
では、60日程度の入院でいくら費用がかかるのでしょうか。
最悪の想定をしないといけませんので、60日の入院が3ヶ月にまたがってしまう場合を考えます。
「なんで月をまたがるのが最悪のパターンなの?」という方や、「高額医療費制度を知らない人」はここを見てくださいね!
ざっくり高額医療費制度を話しますと、
「1ヶ月の間であれば、めちゃくちゃ医療費かかっても、負担するのは一定金額(報酬による)でいいよ」という神みたいな制度です。
大抵の人であればせいぜい10万円/月(所得によってもっと低い人もいますよ)で医療費は足りるのです。
そして、これが3ヶ月にまたがってしまったとして、10万円×3ヶ月=30万円→これが”医療費のMAX”です
そして、入院中の生活費として5千円×60日=30万円と考えておきましょうか。
つまり、入院医療費とその間の生活費で「病気やケガをした時にかかる費用のMAX=60万円」と考えて良いと思います。
この60万円を出す貯金がない。親や友達からも借りることができない、という方はこの入院で破産してしまいますので、医療保険に入りましょう!ということです。
シンプルです。
4:死亡保険について
死亡保険についてはサラッといきます。
自分が死んだら経済的に困る人がいるかどうかはすぐにわかると思います。それではその先の「必要金額だけ入る」とはどれくらいでしょうか?
こればかりは、家庭毎の必要家計などがバラバラなのでなんとも言えません。
亡くなってすぐの遺族の生活費や引越し費用、子どもの学業資金などは当然必要です。少なくとも毎月の生活費の12ヶ月分+αは即金で要りますよね。
追加の分は受け取り方は年金形式でもいいかもしれません。
一つだけ考えていただきたいのは、例えば「30歳の夫が亡くなった時に、60歳まで働いていたとした時に稼いでいたであろう金額」の”全額”は必要だと思いますか?
なんでこんなこと聞くかというと、よく保険の営業の方から「必要金額を計算しましょう」となった際にここが満額(むしろ多めに)試算に入ってきます。
理論はわかりますし、遺族のためには残してあげたいと思いますので、間違ったことではないです。
ただ、しっかりと考えて欲しいとだけ言っておきます。
最初の方でも書きましたが死亡保険は「自分が死んだら遺族が儲かるギャンブルではない」です。 感情論と数字的な判断を切り離して考えることも重要です。
掛け捨てで十分だと思っているのが個人的意見です。
5:貯蓄性の個人年金などの保険
私は入りません。
こういったものが売れているようです!
私が入らない理由はまた機会があれば書きたいと思います。
学資保険なんかにも入ってないです。入るつもりもないです。
加入するのは自由なのですが、入る商品の内容や目的をはっきりさせてから入りましょうね。
何十年も払うものですからね。
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色々語ってきましたが保険自体は必要だと思っています。
だけれども、保険って本当に大きなお買い物なので本当によく考えていきましょうね。
じゃーね!