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「白い水玉」(詩)

わたしはあなたを信じましょう
あなたがわたしをうつすままに

わたしは
黒や赤の縞模様だった
そこへきてまさかの
白き水玉

虫喰いにあい
色が滲みだしても
それでもやがてなだらかな色合いにおちつき
そのうちに
また白い水玉を放り込まれる

私のあらん限りの空白を
ちぎって降らすひとがいる
そんなひとを信じている
あなた さあ 一つ手の中に
丸めているものを
そろそろ私に与えなさい

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