「風の行く」(詩)
さみしくても 重たくても 生きていく
のっしのっしと 足を力強く持ち上げて
生きても 生きても ついてくる
いらだちや 苦しさも 私をかこう
並んだ影法師の頭はひとつ
横には風が通り過ぎる
あたたかく在るために
見上げる梯子をかけていく
どの肩も たたいて
好かれよう 嫌われて憎まれて
どんな味ものみこんで
どんな地面も踏み締めて
笑っている間に会いに行こう
別れたっきりの生の双子を見つける旅だ
私の完成を祝う日は
どうか また この風よ通り過ぎて
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