「ひびき」(詩)
生きることは 辛いのか
生き残ることは 無惨だった
息をすることが 苦しみで
意識は針が剥き出しの腕に抱きしめられていた
どうすることが いいことで
私は誰のために この苦しみを整えればいいのか
吐き出す息に 血のにおいが混じる
平和でいるはずの目の中で 流れつづけるものは何の象徴
生きることは辛い
生きることが強制でも そうではなくても
それでも 鼓動が ひびく
星の瞬きのように ひびく
それは
たったひとつ うつくしいものをつくりだす
呼吸のいたみに 躊躇わず
うつくしいものであり続ける
私は 生きて