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「きらいで、きらいで、きらいで」

しんがりで鳴いていた
デブでブスの私は小さく
大きな空があやしてくれる手は
大きすぎてしまってた

運動も生きるのも食べるのも嫌いで
人も人も人も嫌いで嫌いで
それは空に散りばめられたもののためなのに
誰も嬉しそうにはしなかった

なんにも知らないうちに
何もかもを注ぎ切られた心は
この世界は歪んで汚い在り様にうつる
誰も同じ水圧の光りを見ていない

私できるだけ食べることの思考をやり直しました
もう誰の後ろも歩かないことにしました
子供の本当の目に真っ黒だった夜に
明るい星を見つけることが出来るようになりました

そんな私はそんな私で少し複雑だという顔をする
みんなが大好きです
人のひとりひとりにも好きを感じます
我儘の塊の私だって今
かわいい猫に好かれていたりします

ただひとりのままの瞬きの外で





布から印象を拾って書きました詩集『ある日の肌を踏んで来た』に、
入れ損ねた一編。

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