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「ぶらんこ」(詩)

揺れる

現実とか 誠実とか
不自由とか 理性とか
社会とか わたしとか

近づいた方と
手を伸ばし合うこと

どちらが正しくても
わたしの事実は曲がらない

手を振り払う
誰とも手を繋がずに
ずっと揺れ続けることは
ただ 私を摩耗する

喉の奥から絞り出す
わたしは

吊られた足首が また一方へ引っぱられる
ああ
一部を捨てても 本心は
私の手を
取るべきじゃないのか

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