NHK短歌に送って💢没った💢エッセイ2
月に行く
月の土地が税込み2,700円で買えるという。ロマンチックと思いますか? 私はゾッとする。遠い将来、月に「道路を建設する」と仮定する。そのとき、「私、そこの土地2,700円で買ったんですけどー」と主張しても通らない。土地というより、夢を買うんですね。
月に行く、確かに魅力的な話で、私も不老不死であればぜひ行ってみたいが、そうなれば、放射性廃棄物を月に穴掘って埋めればよいと言い出す輩が出てきそうで、それこそゾッとする。
やはり遠くから眺める存在だからよいのだ。月のアバタ、もしあれが無く、ただの黄色いつんつるてんだったら、大変味気ないものになっていただろう。月で兎が餅を搗いている、と思い巡らすところから物語が始まるのだ。
烏羽玉の原始の月のおもてより兎降りたち子を為しはじむ
NHK短歌には、「読者の〇〇をよむ。」という読者のお便りコーナーがあります。その月のテーマ〇〇に沿った300字程度のエッセイに、それに合う短歌を添え、題名も自分でつけます。
テーマ:月で出したお便りが没ったので、お亡くなりになったお便りをここにアップし弔うことといたします。