被災地支援と国際協力
少し時間が経ってしまいましたが、6/23に能登半島に炊き出しに行きました。
壊れた家はそのままでした。
半年ほど経っていますが、まだ壊れた家が多いです。実際に行ってみると「え、まだこの状態なの?」と感じてしまいました。
信号が曲がっている
数メートル隆起して、海面が変わったそうです。
白い部分が上がった部分で、漁師の方々に大打撃だそうです。
炊き出しした避難所
当日は流しそうめんの予定でしたが、雨だったので、室内そうめんでした。
僕はそうめんをひたすら茹でる係だったのですが、巨大な鍋を2台使って、沸騰させて茹でてを繰り返していました。
「鍋重い」「熱い」「沸騰するまで時間がかかる」
普段は1人分とかしか料理を作らないですが、確かこの時は150人分とかで、
今までと同じように作れないので大変でした。。
でも楽しかった!
大規模な火事があった場所。
時間が止まっているような感覚で、復旧・復興は本当に時間がかかるんだなと思いました。
被災地の現状を目の当たりにして、自分にできることは何かと改めて考えさせられました。
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前日は「【災害から復興へ】国際協力の視点から見る被災地支援」というイベントを企画・登壇していました。
お越しいただいた皆様ありがとうございました!
このイベントの中で、国際協力(コンフロントワールドがやっている支援)と被災地支援の共通点であったり、
普段の活動がこんな形で活きるのではないか?と思ったこともあったので、ちょっとしたメモですが、書き留めてみました。
※被災地支援の専門家という立場ではなく、自分たちが出来ることという視点で書いているので、その点はご理解いただければと思います。
※あくまで専門家ではない人が、一個人として出来ることという観点で考えています。
僕は東京に住んでいて、いつか首都直下型地震が起きる!と言われているのと、昨今の南海トラフ地震の話も出ているので、何が出来るのか?と考えました。
①防災(予防)が大事
予防がいかに大事か、改めて感じました。
能登半島では道路が壊れていたり、未だに焼け野原のようになっている地域もありました。
正直自分が住んでいる地域が、今この瞬間、同じ状況になったら、多分パニックで耐えられないですし、準備も万端ではありません。
(防災グッズ買わないと。。)
一方国際協力で、防災(予防)というのは、戦争という人災を防ぐための、平和教育だったり、アドボカシーというものが大事です。
事前に、最悪のケースを想定して、防災グッズを買っておく、平和のために出来ることをやっておくなどは本当に大事であると痛感しました。
②水やトイレは本当に大事
私たちはコンフロントワールドという団体に所属していて、ウガンダの農村部の上下水道や電気が通っていない地域で水やトイレを届ける支援を行っております。
水へのアクセスが無いと、学校に行けないという生活だけでなく、未来にも負を与える影響を見て来たり(毎日水汲みに行かなければならず、学校に行けない)、
トイレが無いことで野外排泄を行い、感染症になったり、誘拐されたり、逆にトイレを作ることで「尊厳が保たれた」というような話を住民から聞くこともありました。
これは自然災害も同じで、断水してしまって工事や復旧が遅れたというニュースも目にしました。
被災地支援や国際協力において、「水」や「トイレ」といった基礎的なインフラがどれほど重要かを痛感しています。
私たちがウガンダで支援している農村地域でも、水やトイレへのアクセスが日常生活や健康に直接的な影響を与えることを目の当たりにしていますし、
災害が発生した地域でも同様に、水やトイレの不足が二次的な被害を引き起こすことがあるのではと考えています。
水やトイレの支援は、単なるインフラ整備に留まらず、人々の尊厳を守り、将来の可能性を広げるものです。被災地でも同様に、迅速な水やトイレの提供が人々の生活を守る一助となることを実感しています。
③ボランティアのマネジメントが大事
コンフロントワールドも大変ですが、、
ボランティア組織のマネジメントはかなり重要です。
具体的には「やりたい!」というボランティアメンバーが多くても、
「何すれば良いか分からない。。」
と手持ち無沙汰になってしまう人も出てしまいます。
僕がボランティアで炊き出しをした能登半島の避難所も、コミュニケーションがいったりきたりして、混乱する場面もありました。
(そんな中でも多くの方々に支えられて無事炊き出しが完了しました!)
ボランティアがボランティアをマネジメントするというのは本当に大変で、
いかに適材適所で行動するかが大事です。
体制と役割を具体的にするのが、とても大事で、
誰がリーダーシップを取るか、誰に託すか、誰をコミュニケーションの司令塔にするか
が重要だと感じています。
具体的な方法論はここでは割愛しますが、(余裕がある時に追記します)
最後に皆さんにお願いがあるとすれば、
本業でマネジメントをしている人、プロジェクトマネジメントでも、人のマネジメントを行っている人は、
「勇気を持って司令塔になる」
ということが必要不可欠です。
ITサービスを運営している人は障害対応や緊急対応をするのと同じように、
マネジメント職についている人は部下をマネジメントするように、
その場で現場を回すことが必要です。
これはいきなり出来るものではないので、出来る人は勇気を持ってお願いします!
言い換えれば、”本業での経験”が被災地支援や国際協力の現場で役立つことになります。
もちろん防災や言語などのスキルも大事ですが、
普段の業務を頑張ることが、必要な場面で大事になってきます。
まとめ
被災地支援でも、国際協力でも、どういった場合でも「誰かを助ける時」には、
防災(予防)が大事
水やトイレは本当に大事
ボランティアのマネジメントが大事
ということをお伝えいたしました!
もし被災地や国際協力に興味があれば、まずはできることから始めてみませんか?
そして、いざとなったら助け合いましょう!共に支え合い、より良い未来を目指していきましょう!
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