アルセーヌ・ルパンの事件現場を巡る④-『金三角』でパトリスとコラリーが殺されそうになった館はどこ?(続編)-
みなさん、こんにちは!
今日は、前回の『金三角』の事件現場巡りの続きを書きたいと思います。
詳しくは、前回の記事をお読みください↓
最近投稿したYouTubeも見てね↓
その他のYouTubeも宜しければ是非ご覧ください↓
さて、『金三角』の舞台は、パリのパシー地区でストーリーが展開するんですが、そのパシーの中でもレーヌアール通り(黄色マーカー部分)とセーヌ川の間という限られた場所(赤枠内)が舞台なんです↓
で、私は、「エサレス邸はパシー公園で、死の館はランバル邸」なんじゃないかという話をYouTubeでしていたのですが、聖地巡礼本によると、「エサレス邸はパシー公園の隣のアパルトマンで、死の館はその右隣にある屋敷」のようなんです。
聖地巡礼本ではその根拠が述べられているのですが・・・
①パトリスの父が書いた手紙から、この小径に該当するのは、当時rue des Eauxだけだった。
②エサレスの仲間たちが彼を拷問にかけるためにやってきた時、パシー広場から少し離れた邸宅に入ったという描写が作中にある。
③ストーリーでも描写されている”エサレス邸の庭にある男の子の像が立っている噴水”と全く同じ噴水が、このアパルトマンの庭にある。
地図で見ると、この場所です↓
私、実はエサレス邸の場所ではないかと思われるアパルトマン(緑部分)の前を何度も通っていて、そのアパルトマンの作りがエサレス邸の描写と似ているな~と思っていたのですが、当時はその場所がエサレス邸の場所だと思っていなかったんですね。
でも、潜在的に何かしら気になっていて、写真を撮っていたんです。
2019年に私が撮った写真はこちら↓
ここが、エサレス邸の場所だったんですね!
どうりで豪華なアパルトマンだった!
そして、写真の奥に見えますか?小さな男の子が立っている像があるんですが、これも場所の特定の決め手になっています。
なぜなら、ここがあの金貨の運搬ルートの出発点になるからです。
エサレスは、この噴水に仕掛けを作って、秘密裏にセーヌ川へ金塊が流れ込む仕組みを作っていたんですね(黄緑色の矢印部分)↓
しかし、ストーリーと全く同じ噴水があるとは驚きですね。
だって、今から100年ほど前のストーリーですからね・・・。
で、私があることを勘違いしていたのがわかったんですが・・・。
①のパトリスの父の手紙から、私はセーヌ川からみてエサレス邸が右で死の館が左の建物だと思っていたので、それで死の館は「ランバル邸」なんじゃないかと思っていたのですが・・・。
セーヌ川からではなく、レーヌアール通りから見ないといけなかったんです!
因みに、パトリスの父が書いた書いた手紙はこれ↓
そうすると、死の館はエサレス邸の左隣(水色部分)の建物になる、そうすると、なんとパリ・ワイン博物館あたりの場所になるんです。
ワイン博物館まで行ったら、この館の近くまで行けそうな気がしてきましたが、本にも書かれているように、この館は現在もどの通りとも接しておらず、パトリスとコラリーのように、万が一何かあったら誰も助けに来てくれなさそうな場所💦です・・・。
しかも、この館、シメオンがパトリスとコラリーを殺そうとした時に、上から覗いた天窓らしきものも、航空写真から見ると、ちゃんと屋根に付いてるんです💦ちょっと怖くなってきました💦
そして、聖地巡礼本の作者さんが、エサレス邸と死の館を特定した、もう一つ別の決め手は、rue des Eaux(上記写真の青部分)なんです。
確かに、この小径は、『金三角』の描写と同じく、rue des Eaux側にあるエサレス邸の扉から出ると、死の館に入るための扉が目の前にあるんです(写真のピンク部分が2つの屋敷を繋ぐ扉があると思われる場所)。
次回パリに行ったら、このrue des Eauxは、必ず行きたいですね。
この小径がなければ、パトリスとコラリーの親の時代から続く因縁もなかったわけですから。
『金三角』を読んだことがある方は、是非聖地巡礼してみてくださいね。
私も必ずリベンジします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。