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ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

突然ですが、“ヨソモノ”と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。

地元の人に対して、ヨソからやって来た人だったり、コミュニティやチームの中における部外者だったり。その中には良くも悪くも、自分「たち」とは異なる人といったニュアンスが加わるようです。

2024年3月、そんな『ヨソモノ』という名前を冠したZINEを発刊することにしました。創刊号となる第1作目、テーマは「横須賀ぐらし。」です。

『ヨソモノ、ヨコスカ』というシリーズ名で、横須賀移住とそこで感じたことをつらつらとこのnoteに書いてきました。今回のZINEの内容はまったくの書き下ろしです。それでも根底に流れるテーマは共通しています。

観光地のイメージはあるものの、どんな暮らしができるかソトにはあまり知られていない〈横須賀〉という街の姿を切り取ってみたい。
同時に、ナカの人にとっては見えづらい「ソトから横須賀がどう見えているのか」についても伝えてみたい。

そうやって、ナカとソトを自由に行き来できることこそが、どちらにも居場所があると同時に、どちらにも明確に所属できない・しない「ヨソモノ」の強みであり、役割なのかな、なんてことを考えています。

ひとりのヨソモノだけどつまらないな~と思い、横須賀になんらかのゆかりを持つヨソモノたちにもご参加いただきました。移住者、横須賀生まれで他市に住んでいる人、住まいは別だけど楽しんで横須賀に来てくれる人、などなど、個性豊かな執筆陣や写真家が街を切り取ってくれています。

エッセイ・インタビュー・写真で構成された内容ですが、雑誌という言い方をせず「インディペンデント文芸ZINE」とカテゴライズしました。つまり、読み物が中心となった構成です。

本屋や本を読む人の減少がニュースになっていますが、わたしはライターとして、ひとりの読書好きとして、「文字」だから伝えられる・伝わるものもある、と信じてそういう形にしてみました。

「ぼく/わたし、文章読まないんですよ」っていう人も最近増えているというのは、ちゃんと耳にしております。
が、そこは商業出版ではない個人発の媒体ですから、まずは「文字を読む人たち」にきちんと刺さるものを目指したい、という思いを持っています。

というわけで、今回は完成間近の『ヨソモノ』創刊号の内容をご紹介します。

インディペンデント文芸ZINE ヨソモノ創刊号「横須賀ぐらし。」

表紙&中面のフォトページを撮影してくれたのは、写真家の橋本裕貴さん。

今号の中には、横須賀にまつわる2名+1組のインタビューもあります。
彼らは、わたしというひとりの移住者が、横須賀に愛着を深める理由を生み出しているキーパーソンたちです。それはものすごく個人的な目線ですが、個人的だからこそ「人はどんな出会いをきっかけにその街を好きになるのか」というエッセンスが伝わるといいな、と思っています。

記事のラインナップは以下の通りです。

まえがき。

1) いつもの、けしき。
写真:橋本裕貴
横須賀の、何気ない「いつもの、けしき」。

2) 私の中のかわいいヨコスカ 写真・文:西村依莉(ポルカ社)
鳩サブレーと山口百恵と桐野夏生で始まった横須賀。歩いて見つけた「かわいいヨコスカ」の記録エッセイ。

3) インタビューの前に/灯台守 文:木内アキ
若くて無知な自分の道を照らしてくれた「灯台」。その守人と横須賀の古書店での再会。

4) インタビュー 稲葉恵一(Books & Coffee AMIS)
写真:橋本裕貴 取材・文:木内アキ
上町にある古書店『AMIS』の名物店主、稲葉さんに聞いた人生と本のストーリー。

5) 不思議な世界への扉が開く街 写真・文:村田あやこ(路上園芸学会)
横須賀で見つけた植物にまつわる「不思議な世界」を、路上園芸目線で切り取る街歩きエッセイ。

6)インタビューの前に/わたしたちの十七歳 文:木内アキ
知人に紹介された「いい感じに独特」なコーヒー店。思いがけず、ふたつの「十七歳」が邂逅する。

7)インタビュー 松嶺 実(豆工房コーヒーロースト横須賀店)
写真:橋本裕貴 取材・文:木内アキ
公郷町にある注文焙煎専門店の店主、松嶺さんとコーヒーの密で真摯な関係を描く。

8) 望むこと ~ヨソモノに寄せて~ 文:toto 軽澤孝佑(Peacenic)
葉山~横須賀を舞台に活躍した “企画屋” が見つめる、生きること。そしてこれまでと「これから」。

9) いつもの、けしき。[そして、よる] 写真:橋本裕貴
横須賀の、何気ない「いつもの、けしき」。夕景から夜が放つちから。

10) 横須賀には “家に帰りたくなくなる魔物” がいる 文:森本亮子
酒場と美食を愛する編集者が、横須賀ハシゴ酒から予期せぬ一泊。横須賀満喫エッセイ。

11) インタビューの前に/それは、カッコいい人たちがいたから 文:木内アキ
なぜ、縁もゆかりもない横須賀へ? 答えは10年前に出会ったカッコいい人たちにあった。

12) インタビュー 鈴木宏治・久美子(RRROOM)
取材・文:木内アキ
中里商店街にあった人気のカフェ。その店主夫妻は移住し、ヨソモノとして高知にいた。

13) 横須賀を離るる歌 文:赤星友香(横須賀ぷらから通信)
横須賀が放ち続けるメッセージを、この街にまつわる楽曲からひもとく音楽エッセイ。

14)横須賀は、別に何も失ってない ver. 衣笠 文:木内アキ
写真:橋本裕貴
「かつての横須賀」を知らないヨソモノが感じた「いま」を、衣笠から切り取るエッセイ。

15)横須賀がもし100人の村だったら
「横須賀市/神奈川を除く首都圏」居住者・各100名に横須賀をテーマにしたアンケートを敢行!

フォトグラファー後記

あとがき。

編集・発行人:木内アキ 発行所:ヨソモノブックス

発売は3月末日予定で、近々『ヨソモノ』のウェブサイト&オンラインストアを開設予定です。

また、発売日が決定したらご報告します。横須賀の人も、そうでない人も、ひとりでも多くの方に読んでもらえたらうれしいです!

入手可能な場所(予定) ※2024年3月11日現在
Books & Coffee AMIS(横須賀)
2024年4月27日 横須賀ブックミュージアム出店予定
2024年5月19日 文学フリマ東京出店予定

判型:A5、全92P、フルカラー、価格未定(間もなく!)

※『ヨソモノ』に関するお問合せはこちらから。

◆寄稿者の皆さまから

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木内アキ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。街を歩きまわる取材費と本代に使わせていただきます!